こんにちは、妻のゼリーです。

続けて書こうと思ったのに間が空いちゃいました。

前回は、私の修行時代……ではなく、

いくつか（いや、いくつも）の

HM・工務店を行脚したところまでお話ししました。

この辺りで私は常に心のどこかに

モヤモヤっとしたものを感じるようになったんです。

夫との温度差からくる結露がもたらすカビ、

ではなくて、

それはどんな土地に建てるのか

という問題における私のわだかまり。

いきなり家づくりを決めた我々ですから、

資金はありません( • ̀ω•́ )ｷﾘｯ✧。

土地にはそんなにお金をかける訳にはいかない……

のですが、

耐震性にもこだわる夫ですから地盤の強さはもちろん必須。

色々調べると、

我々が出せる坪単価

（↑まあここが重要ではあった訳ですが）

と地盤の強固さが両立するのは、

岐阜市内及び近郊だとほぼほぼこの辺りしかないわね〜……

ということで、

そのエリアの土地をチェックしつつも、

そうそう簡単には見つからず。

そのエリアに土地を買うこと、

それはもちろん「我々」の総意であって、

私も納得はしてたはずなのですが……

しかしですね、

やっぱなーちょっと遠いんですよ私の実家から。

当時住んでたアパートは、

私の実家から車で15分弱程度の場所で、

その土地候補エリアをGoogleマップで見ると20分ぐらい。

そんな変わらんっちゃ変わらんのですけど、

割と実家に行く頻度が高かったので

少しの違いがバカにならないのです。

それ以外にも、

住んでたアパートの辺りは買い物にも便利で、

岐阜駅まで歩いて行けないこともない、という好立地。

ゆーたら坪単価が低めということは、

好立地ではないってことですし。

その差に耐えられるのか。

まあ、夫のプリンさんは都会嫌いなので

（飲みに行くのに便利なのには惹かれるらしいんですけど）

立地はどうでもいい派。

うーん、今更言いだすのもなあ、

実家がどうのは私の都合だしなあ、

とうじうじ考えていました。

さんざん悩んだ末、

あのさー私の実家の土地に建てるというのはどうかしら、

実現出来るかは確定してないけども、

とおずおずと提案したのが2022年の3月。

え、実家の土地があるなら勿体ぶらずにそれ使えばいいやん、

と思われるかもしれませんが、

これは私にとって結構な茨の道でございます。

まず一つ目に、

私は実家とちょっとだけ離れていたいタイプ。

近くにはいたいけど、

近すぎると境界線が無くなっちゃいそうでイヤン。

車で５〜10分くらいが理想ですかね。

これはまあ、遠くは嫌だけど隣も嫌という、

単なる私のお気持ちに過ぎませんから、

ある意味どうとでもなる話なんですけども。

そして二つ目が大問題で、

その土地を更地まで持って行けるか

甚だ甚だ甚だ疑問だったのです。

私の実家の敷地は鉤型って言うんでしょうか、

こんな形になっていまして。

実家と反対側には

古〜いアパートも建っていてですね、

更には、実家とアパートに挟まれた庭は、

その昔温室（池付き）だったものに

訳の分からん補修を重ねまくって

離れ的な建物にした挙句長年放置した廃墟やら、

これまた廃墟と化した物置やら、

なんかもう踏み入るのも恐ろしい有様。

エムズアソシエイツ（以下エムズさん）の施主の方々の中にも、

ご実家の土地に建てられた方はいらっしゃると思いますが、

ブログを拝見してると何らかの解体が必要だったり

農地からの転用であったり、

色々と大変な手続きを経て着工に至ったケースも散見されます。

実家の土地を使うにあたって、

多少手間が掛かるのは当たり前でしょ？

と思われましょう。そうでしょう。

しかしですね、私は今でも当時の心境を思い出すと、

50メートル以上の高さの壁から顔を覗かせる

巨人を呆然と見上げるがごとく、

こんなん無理じゃね……？

と心折れる気持ちになります。

例えば、構造物がある、荷物が多い、どちらかなら……

いや両方であったとしてもそれだけならまだ何とかなりそう。

しかし、庭には構造物がいくつもあって、

どれも中に訳の分からない荷物がアホほどあって、

しかもいくつかは屋根が落ちている（中は雨晒し）。

ついでに言えば、

アパートにはまだ住んでる方もいらっしゃるとしたら……。

この巨人、いや庭の廃墟を駆逐なんて出来るのか……

結局、「何の成果も得られませんでした」

と泣きながら膝をつく未来しか見えない。

（あっ、もちろんですね、

　潤沢な資金さえあればどうとでもなるんですよ、そりゃね。

　でも我々はいきなり家づくりを……以下略）

しかし、

そもそも巨人、いや庭の廃墟を駆逐しない限り、

壁の中の平和がこの先も続くかなんて分からない、

という実家の土地どうする問題があった訳なのです。

（というか、この機会に直面してしまった訳なのです）

実は実家では、その廃墟やらアパートやらを

今後どうしていくのかについて

以前から問題視されていたのですが、

問題を先送りにするのが得意な家系ゆえ、

常にそっ閉じされて来て今に至るのです。

我々がよその土地に家を建てるのはいいとして、

でも、

いつかはこの実家の土地を何とかしなくてはいけない訳で。

それがすぐ先なら、

家を建てたばかりで新たな問題に取り組むのは面倒だし、

少し後なら今より歳を取って

体力的にも大変になるかもしれない。

そんな訳で、

「廃墟その他を解体してその後に家を建てるプラン」について、

まずは父に打診し、

そして夫のプリンさんに提案したのです。

ここでは更に、

夫からしたら妻の親の土地に建てるってどーなの？？

という懸念もあり。

私の実家との距離は近くなるけど（つか距離ゼロ）、

夫の実家からは遠くなってなんか申し訳ない。

そしてこれが最大の懸念事項、

実家の土地は準防火地域かつハザードマップは真っ赤っか。

新しく購入するのであれば夫が選ぶはずはない土地。

不思議なもんで、

私自身も実家に住むのちょっとやだなーと思ってる訳なのに、

夫に否定されたらそれはそれで悲しい。

結果的には、夫は驚くほどすんなり

「あ、いいんじゃない」と受け入れてくれました。

水害リスクについてはまあプラス要素ではないけども、

岐阜市内は水害リスク不可避だし、

液状化リスクのある土地ではないし、

将来、親が残す土地があるのであれば

新たに土地を買って

所有する不動産を増やすのも得策ではないし、

等々というわけで。

但し、当然のことながら、

更地に持っていけるならば、という条件つき。

そもそもこの段階で、

まず実家の敷地に建つアパート仕舞いが出来るかが未定。

住み替えをしてもらう交渉も先行き未定で、

その目処がつかなければどうにもなりません。

その交渉も私がやる訳で。

じゃいつがデッドライン？

と夫に問えば、2022年6月かなあ？　と。

そん時3月ですよ、3月。

容赦ねえな。

夫はとかく締め切りを決めたがるタイプ。

何事も、タスクを洗い出し、

ゴールまでのプロセスを逆算し、

スケジュールに落とし込もうとします。

私は、締め切りを決めたくないタイプで、

タスクは洗い出さないし、

ゴールまでのプロセスも逆算しないし、

スケジュールにも落とし込みません。

生まれてこの方それで過ごしてきた私にとって、

この「期限を決めておきましょう」がどれほどのストレスか。

しかも定期的に進捗を確認されるんですよアナタ……

もちろん訊かれてもごにょごにょ誤魔化しとくんですけどね。

って訳でとりあえず、

まずはアパートを何とかするべく動き始めました。

期限は6月、6月……

と常に冷や汗で背を濡らしながら（これは結露ではない）

人生で一番必死に動き、ちょうど6月下旬、

何とか該当地は解体工事を迎えました！

まあ、2022年ではなく2023年の6月なんですけどね。

とりあえず「目処がついた」のが

期限より遅れて2022年の9月頃。

（色々あったんですよ！ぐはあ）

そこから解体に持ってくのに9ヶ月？かかりましたよYEAH！

涙の解体物語は以下次号。

ハンジさんが巨人について語るように

朝まで喋っても足りないほど色々ありましたからね。

昨今空き家問題がよく取り沙汰されていますけど、

解体ってホントお金かかりますもんね。

無料で解体出来るなら

空き家なんてそうそう発生しないと思うんですけど。

どんなお家も最初は新築で、

そこにはキラキラした暮らしがあったはずなのに、

流れ星のようにその光が消えてしまったら

もう負の遺産でしかなくなるなんて悲しい話です。

最近は国の政策としても、

負の遺産としないために高性能な家だけを残していこう、

という話みたいですけどね。（と夫がゆーてます）

でも、まあ、取り敢えず、

物は溜め込まずに暮らしていこうと誓いました。

って何の参考にもならないお話でしたので（続きますけどね）、

別の小ネタを。

先日ウッドデッキ側の外壁に、

何というか、染みのような汚れを見つけたんですね。

何だろう、何かがはねたにしては上の方だし、

また鳥害かしら？　と水で流しても落ちなくて、

中性洗剤で洗ってみたのですがやっぱり落ちない。

洗剤変えても落ちない。全く変化なし。

あんま物理的にゴシゴシ擦ると傷がついちゃうかもだし。

えー、どうしよ夫が知ったらショック受けるかな〜

可哀想だな〜と心配しつつ帰宅した夫に知らせたら、

「もしかして自分のせいかも……」ですって。お前かい！

釣り糸のメンテに使うシリコンスプレーがあるんですけど、

こないだ使用済みのそれを捨てるにあたって

缶のガス抜きしたいというから、

出来るだけ家から遠いとこでやんなさいよと言ったのに……

言ったのに……

ウッドデッキの端っこに座ってやっただとー！

どうやらそれが飛び散って外壁に付着したんだけど

暗かったので気づかなかったみたいですね。

遠くでやんなさいって言ったのに……（しつこい）

調べると、

シリコンを落とすためのシリコンオフ剤ってのがあるみたいで、

例えば車にステッカーを貼る時なんかに使ったりするんですね。

車に使うんだから塗装が剥げたりする心配はなさそう。

という訳で、

ホームセンターで小さいやつを購入して使ってみました。

わーい、スッキリ！

もし、ガルバ外壁にシリコンスプレー吹きつけちゃった！

ってうっかりさんがいらっしゃったらお試しください。

自己責任でおなしゃす。

(Everybody is) Like a Starlight／どこに建てるか？