エムズアソシエイツ施主様ブログ

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岐阜の工務店エムズアソシエイツで建てる家づくり。
H様ブログです。

こんばんは。

仕事以外は脳内の96%くらいが釣りで占められて

ほぼほぼ廃人と化しておりますプリンです。

 

家づくり中盤〜引き渡しまでの1年半強、

一度も釣りに行かずに家づくりにすべて捧げていたなんて、

「自分どうかしちゃってたんじゃない?」

と思う今日この頃です。

 

魔界(釣具屋)にさえ、

一度も足を踏み入れないようにしていましたが、

引き渡しを終えた現在、

玄関のスマートキー化、

NetatmoウェザーステーションやSwitchBot温湿度計による

室内環境の実測と換気・空調の調整などなど、

まだまだやることは山積みのはずなのに、

気がついたら魔界(釣具屋)を彷徨い、

知らぬ間に魔道具(釣具)を手にとり、

夜な夜なアイテム(仕掛け)の製作に励み、

魔物(魚)と戦う日々を送っております。

 

雨による週末の増水のおかげか、

妻のゼリーさんの凍てつく呪文によってか、

はっと我に返り、

ようやくスマートキー、

Netatmoウェザーステーション、

SwitchBot温湿度計などなどを購入しました。

 

えーと本日は、

私としては「何を今更なんだよ!」と

4月上旬に思ったことを、

皆様からしたら「何を今更なんだよ」という

7月中旬のタイミングではありますが、

書かせていただきたいと思います。

 

3月末の引き渡しから

7月中旬までの流れをざっくりまとめると以下のような感じで。

 

3月末引き渡し

 ↓

仕事!仕事!仕事!

 ↓

GW前半も仕事!

 ↓

GW後半に引っ越し!

 ↓

5月下旬まで仕事!仕事!仕事!

 ↓

仕事も落ち着いたのでオフは96%釣り!!!

 

いや、もっと早くブログ書けたんじゃね?

と言われればそのとおりなのですが、

脳内の4%ではキャパが足りなかったということで。

 

現在、キャパを8%くらいに増やして書いております。

 

早速、本題に入りまして。

 

2024年4月3日に、

岐阜県立森林文化アカデミーの辻允孝先生の書籍

『ぜんぶ絵でわかる⑦ エコハウス』が

エクスナレッジから刊行されました。

 

 

家づくりの大切なことがわかりやすくまとめられている

『ぜんぶ絵でわかる』シリーズの7冊目です。

(私は木造住宅に関係する①④⑥⑦を買いました。

 ⑥⑦の刊行は引き渡し前後のタイミングだったので、

 今更買ってどうする! という感じではありますが)

 

辻先生といえば、

ちょうど昨年の10月に

「ぎふ住宅フェア2023」での講演を聴きに行ったという話を

ブログで書いたこともありましたが、

辻先生のブログなどからは

家づくりについて大変多くのことを学ばせていただきました。

 

今回刊行された書籍は、

辻先生がブログなどで書かれていた内容も含まれていて、

個人的には特に、

具体的に計算をして数値で考える

エビデンスベースドなパッシブデザイン

について書かれている点が、

他の書籍にはない特徴なのかな、と思いました。

 

 

これまでも「エコハウス」を書名に含んだ書籍は

何冊か読んできて、

そのいずれもが大変勉強になる内容でした。

 

 

左から順に。

◉前真之『エコハウスのウソ 増補改訂版』日経BP、2015年

◉前真之『エコハウスのウソ2』日経BP、2020年

◉松尾和也『エコハウス超入門』新建新聞社、2020年

◉西方里見『最高の断熱・エコハウスをつくる方法 令和の大改訂版』エクスナレッジ、2019年

◉鎌田紀彦『本音のエコハウス』エクスナレッジ、2018年

 

著者名を見れば言わずもがな、

高断熱高気密の家を建てたいと考える施主の

大半が読んでいる書籍だと思いますが、

ご多分に漏れず私も読みまして、

家づくりを考える中で

本当に多くのことを参考にさせていただきました。

 

で、

今回の辻先生の『ぜんぶ絵でわかる⑦ エコハウス』なのですが、

素人である私の個人的な感想で申し訳ないですが、

上記の5書名は、

「エコハウス」の考え方について学ぶところが多いのですが

(松尾さんの書籍は一部簡易な計算方法も載っていますが)、

『ぜんぶ絵でわかる⑦ エコハウス』は、

前述したとおり、

具体的な計算方法などが学べるという点が、

これまでの書籍と大きく異なる部分かな、と思いました。

 

例えば、

「窓について、

 東西北は断熱優先で樹脂トリプルの遮熱型、

 南は日射取得条件によっては樹脂ペアの断熱型」

という考え方があるとして、

「じゃあ、

 自分の家のプランでは、

 窓の大きさや種類、庇や軒の出幅等の条件から、

 窓の日射取得率の違いによって

 1時間あたり何キロワットの熱が取得できて

 窓の断熱性能の違いによって

 1時間あたり何キロワットの熱が逃げていくのか

 (一般的な樹脂サッシの窓だと、

  日射取得は樹脂ペア>樹脂トリプル、

  断熱性能は樹脂トリプル>樹脂ペア、

  となるので、

  熱収支としてはどちらが有利なのか)」

というのは、

具体的に自分の家の南面の窓を選択するにあたって

検討する必要が出てきますが、

この計算方法までがわかる内容となっています。

(世の中には、日射取得を犠牲にしない、

 魔法のような木製サッシの

 トリプルガラスの窓もあるらしいですが)

 

私は辻先生のブログや

『建築知識ビルダーズ』の記事等々を読み、

四苦八苦して自分で計算をしてみましたが、

それがこの書籍一冊に

わかりやすくまとまっていますので、

それはもう、

『(引き渡しも終わったっていうのに)何を今更なんだよ!』

という話ではあるのですが、

これから家づくりを考える方たちにとっては

とても参考になる書籍だと思いますので、

是非紹介をと思い、ブログを書かせていただいた次第です。

 

他にも、

エアコンを選定するための冷暖房負荷の計算なんかも、

私は上記同様に四苦八苦して自分で計算をしてみましたが、

特に悩ましかった、

窓の日射取得熱量の計算、

夏の潜熱にかかわる負荷計算なども、

この書籍一冊を読めばできるようになると思いますし、

本当にこれから家を建てる方たちはうらやましいばかりです。

 

「何を今更なんだよ!」ついでに書きますと、

2024年5月21日には、

『エコハウス・高断熱住宅の疑問に完全回答! 

 断熱・気密・換気・空調Q&A』

という書籍もエクスナレッジから刊行されています。

 

 

こちらは、

既刊の『建築知識ビルダーズ』の内容から、

テーマに即した記事を再編集したものになりますので、

読んだことのある記事が多かったという意味では、

そこまで「何を今更なんだよ!」とは思いませんでしたが、

たくさんのバックナンバーを買わなくても、

これ一冊を買えば要点がほぼわかるという点では、

やっぱり「何を今更なんだよ!」とは思いました。

 

こちらの書籍も、

これから家づくりを考える方たちにとっては、

とても参考になる書籍なのではないかと思います。

 

個人的な感想になりますが、

これまで読んだ『建築知識ビルダーズ』の中で

最も読んでよかったなーと思ったのは次の号になります。

 

◉「換気★空調設計術」『建築知識ビルダーズ』No.50、2022年

 

全てのバックナンバーを読んだわけではありませんが、

他の書籍等ではなかなか知ることのできない情報が

書かれた号だったように思います。

 

『エコハウス・高断熱住宅の疑問に完全回答! 

 断熱・気密・換気・空調Q&A』では、

『建築知識ビルダーズ』No.50の主要な内容が

ほぼ収載されていますので、

個人的にはこちらも買って読む価値のある書籍だと思います。

 

「温熱環境の計算」「換気・空調設計」について

家づくりの中で思ったこととしては、

高断熱高気密をうたっている工務店であっても、

この2書名で書かれているような内容について

ノウハウを持っている工務店がとても少なく、

ましてや素人が情報を得ることは

とても難しいと感じましたので、

今回紹介させていただいた2冊の書籍については、

「もっと早く発行されていれば!」

と思わずにはいられないものでした。

 

引き渡し後に買ってどうする!

という話ではありますが、

私は2冊とも買ってしまいました。

 

というわけで短いですが、

今回は書籍2冊の紹介でした。

 

今回触れた「日射取得熱量の計算」「窓の熱収支の計算」

「エアコン選定にあたっての冷暖房負荷計算」を含め、

家づくりの中で考えた「性能」等の話についても

今後ブログで書こうとは思っていますが、

それぞれがとても長くなりそうな内容ばかりですので、

余力があるときに書きたいと思います。

(魔界探索の果てに迷子になっていなければ……)

 

最後におまけ的な話ではありますが、

冒頭でふれたSwitchBot温湿度計の話を。

 

以下のアプリ画面は、

屋外と家の中の各部屋に置いた

SwitchBot温湿度計になります。

 

 

屋外の温度26.6℃相対湿度91%(絶対湿度20.08g/kg)の状況で、

LDKのエアコン(10畳用)1台を

風量最弱の冷房運転をして除湿した温湿度になります。

(換気方式は第三種ダクト式なので、

 外気がそのまま入ってきている環境です)

(真夏・真冬を経験してみないと分かりませんが、

 冷暖房負荷を自分で計算した結果では、

 LDKのエアコンも6畳用でよかったのですが、

 自分を信じきれずに日和って10畳用を買ってしまったのは

 若干の後悔ポイントです)

 

まだ、エアコンの設定温度などは模索中ですが、

わりと間仕切り気味の平屋にもかかわらず、

温度25.4℃相対湿度59%(絶対湿度11.97g/kg)から

温度25.5℃相対湿度61%(絶対湿度12.46g/kg)と

エアコン1台で家中がほどほどに快適な温湿度になっています。

 

妻のゼリーさんともども、

エムズアソシエイツ(以下、エムズさん)の家、

すごいなーと感動しています。

こればかりは暮らしてみないとわからないことだったので、

不安も若干ありましたがまったくの杞憂でした。

 

エムズさんの家、梅雨でもとても住み心地が良いです!

 

私たちの家は平屋で小屋裏もないため、

風量最弱での冷房による除湿には限界があるかも?

と思って

エアコンは2台とも再熱除湿のものにしているので、

再熱除湿にすればさらに快適な温湿度環境にできそうです。

(省エネなのは再熱除湿より弱冷房除湿です)

風量最弱の冷房による除湿についても、

もう少しいろいろ試してみたいと思っています。

(タオルをのせて風量を絞るまではしないと思いますが)

 

では、今日はこのあたりで。