エムズアソシエイツ施主様ブログ

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岐阜の工務店エムズアソシエイツで建てる家づくり。
H様ブログです。

 こんばんはプリンです。

 

 目次構成上は、「換気」についてあと1〜2回ほど書く予定なのですが、引き渡し後二度目の冬がやってきたので、今回も少し脱線して「室温」の話を書きたいと思います。

 

   というわけで、今回は主にエムズアソシエイツ(以下、エムズさん)で建てた家の12月の無暖房時の室温について。

 

 前提条件となる家の断熱性能や機械換気設備等の情報については、以下のとおりです。

 

UA値:多分0.32(※1)

C値:完成時で0.4

換気:第3種換気

12月の平均日射熱取得量(※2):0.89kWh

 

 

12月をほぼ無暖房で過ごしてみた感想

 

 昨年の冬は、12月上旬の寒波でエアコンのスイッチを入れて以降、エアコンを使う生活になっていましたが、今年は試しにあまりエアコンを使わずに過ごしてみています。

 

 無暖房の室温の話を書くにあたって、最初に2つグラフを載せたいと思います。

 

●2025年12月1日〜18日の室温(LDK)と外気温

●2025年12月1日〜18日の岐阜市の日照時間

 

 上のグラフは2025年12月1日〜18日の室温(LDK)と外気温になります。どちらもSwitchBotの温湿度計で記録したデータです。

 

 グラフが小さくて見づらいかもしれませんが、桃色の折れ線グラフが室温(LDK)、青色の折れ線グラフが外気温になります。

 

 横の赤色の点線は21℃のライン(※3)水色の点線は18℃のライン(※4)です。

 

 縦長の濃い青色のエリアは、日中に日射取得が少なく、室温が最高で約20℃までしか上がっていない日です。

 縦長の薄い青色のエリアは、日中に日射取得が少なく、室温が最高で約21℃までしか上がっていない日です。

 縦長の赤色のエリアは、夜にエアコンをつけている時間です。

 

 下のグラフは2025年12月1日〜18日の岐阜市の日照時間になります。日照時間のデータは、気象庁のデータベースを参照しています。こちらのグラフは、日射取得量の参考資料という位置付けです。

 

 12月にあまりエアコンを使わず過ごしてみての結果は以下のような感じです。

 

日射があれば日中は無暖房でOK

 日射取得のできている日中は21℃以上、日射が多い日・時間帯はそれ以上の室温を保てているので、日射があれば日中は無暖房でOKという感じです。

 

夜は無暖房でいけなくもない

 日中に日射取得がある日は、夜も無暖房で過ごせなくもないという感じでした。

 

 ただし、私たちが希望する21℃以上を保つのはなかなか難しく、寝るまで20℃以上というラインであれば、という感じではあったので、「無暖房を試してみる」という前提でなければ、エアコンをつけていた日もあったかもしれません。

 

 日が沈んでからの時間は、生活熱・人体発熱はあるものの、エアコンなどの熱源がなければ、基本的には家から熱が失われていく一方です。

 

 そのため、日射によって室温が上がり始める直前が最も熱が失われている状態となるわけですが、この最も室温が下がっている時間でもLDKの室温が18℃以上は保たれている状態でした。

 

日中に日射がないとちょっとつらい

 一方で、エアコンをつけた2日について見ていきますと……。

 

 1日目は、縦長の濃い青色のエリアのある日になりますが、日中に日射取得が少なく、室温が最高で約20℃までしか上がっていませんでした。

 

 2日目は、縦長の薄い青色のエリアが2日連続で続いている日になりますが、日中に日射取得が少なく、室温が最高で約21℃までしか上がっていない日が連続していました。

 

 日中に日射によって室温が上がらないと、「無暖房を試してみる」という前提であっても、私たちくらいの断熱性能の家だとエアコンをつけたくなるという体感でした。

(無暖房で、日射がなくてもある程度耐えられるとなると、やはり断熱等級7(HEAT20のG3)以上=6地域でUA=0.26以下の断熱性能が必要になってくるのかな、と想像しました。あとは、断熱性能以外の熱損失として、熱交換型換気かどうかというところも無暖房時には結構影響が大きいと思います)

 

 ただ、私たちの体感については主観的なものでしかありません。そのため、それを多少なりとも客観的に見てみようと、エアコンをつける前の18時の室温を確認してみました。

 

●12月1日〜18日の各日18時の室温

 

 最初のグラフの縦長の濃い青色のエリアのある日は、濃い青色の棒グラフ縦長の薄い青色のエリアのある日は、薄い青色の棒グラフとしています。赤丸で囲んでいる日がエアコンをつけた日になります。

 

 最初にエアコンをつけた12月5日の18時の室温は18.9℃、次にエアコンをつけた12月14日の18時の室温は19.3℃でした。

 

 体感温度は、「(室温+表面温度)÷2」で求められるので、室温だけでは体感を数値化できませんが、データを見てみるとなんとなく納得できるような気がしました。

 

 そもそもの話として、「私たちの感覚」「私たちの気分」という不安定な要因がある限り、考えても仕方のないことではあるような気もするのですが、同じような室温の12月8日、13日、17日は無暖房でいっているのに、12月14日はエアコンをつけたということについては、データを確認したときに面白いなーと思いました。

(これについては、室温は同じだけれども、日射が少ない日が連続していることによって、2日目は室内表面温度が下がっているから……といったことも想像されますが、私たちの気分の問題なのか、物理的に異なる環境になっているのかというのは気になるなーと思いました)

 

 ちょっと取り止めのない思考をだらだらと書き連ねてしまいましたが……

 

 何はともあれ、12月の夜の室温については、外気温という要因の影響も小さくはありませんが、日中に日射取得ができるかどうか=天気しだいというところがとても大きいように思いました。

 

 以下のグラフを見ると、外気温よりも日射が室温に影響していると読み取れるように思います。

 

●12月12日と17日の比較

 

 桃色の折れ線グラフが室温(LDK)、青色の折れ線グラフが外気温になります。縦長の黄色のエリアは、日中に日射取得が期待できる8〜17時になります。

(実際には17時前に日は沈みますので、17時というのはあくまで1時間単位のざっくりした区切りではありますが)

 

 12月の12日(左のグラフ)と17日(右のグラフ)を比較すると、以下のようになっています。

 

 8時〜17時の平均外気温をみると、12日は8.76℃、17日は10.31℃であり、17日のほうが高いという結果になっています。

 

 一方で、同じ8時〜17時の平均室温(LDK)をみると、12日は22.45℃、17日は19.97℃であり、12日のほうが高いという結果になっています。

 

 この外気温と室温の逆転現象の理由を確認するために、気象庁データベースから日照時間を確認すると、12日が8.0時間であるのに対して、17日が3.2時間と、12日の日照時間が長いことがあげられます。

 

 つまり、この2日の比較から、私たちの家の断熱性能・日射取得の仕様だと、いくらか外気温が低くても、日射があったほうが室温は上がる、ということがいえるように思います。

 

 以上のようなことから、冬の太陽は偉大だと思いました。

 

冬の日射取得は大切だと実感

 日中に日射取得がある日は、外気温が低くても寝るまでLDKは20℃以上、最も室温が低い場所でも18℃以上を保っていられる状態でした。

 

 以下は最初のグラフのうち、2025年12月18日〜19日朝の室温(LDK)と外気温を取り出したグラフになります。

 

●2025年12月18日〜19日朝の室温(LDK)と外気温

 

 桃色の折れ線グラフが室温(LDK)、青色の折れ線グラフが外気温になります。

 

 横の赤色の点線は21℃のライン、水色の点線は18℃のラインです。

 

 縦長の黄色のエリアは、日中に日射取得によって室温が上がっている時間です。ピークで室温は24.7℃まで上がっています。

 

 この日は、日中に日射取得ができていたため、夜0時でも室温(LDK)が20℃以上ありました。

 

 縦の紫の二重線が夜0時頃になりますが、0時18分の家の中は無暖房で以下のようになっていました。

 

●2025年12月19日夜0時頃の室温

 

 日射取得熱については、もう「太陽の恵み」と思ってしまう心境です。

(といいつつも、日射取得熱を最大化することよりも、意匠性・暮らしやすさ・心地よさを重視して、日射取得を許容できる範囲で下げる、と判断した私たちではありますが……)

 

エアコンを使った日の室温

 ちなみに、エアコンを使った日の室温は以下のような感じです。

 

●2025年12月15日午前1時半頃の室温

 

 暖房にかかる電気代は、間欠暖房で月2,500〜3,000円程度なので、普通にエアコンを使っておけば快適ではあると思います。

 

 これは、以前のブログ記事「◆断熱について考える①/断熱性能はどこを目指すのか」で書いたことですが、私たちは断熱性能を検討するにあたって、断熱にかかるイニシャルコスト(建築費)冷暖房にかかるランニングコスト(電気代)を踏まえ、断熱等級7(HEAT20のG3)を目指してもコスト的なメリットはなさそうだったので、断熱等級6.5(HEAT20のG2.5)プラスαを目指そうと思いました。

 

 

 

 

 でも、家を建てて思ったのは、コスパという物差しだけでは測れないのが断熱性能なのかな、ということです。

 

 「快適さ」という意味では、イニシャルコストを回収しきれなかったとしても、もっと付加断熱しておくのもアリかも、というのが住んでみての感想です。

 

 でも、やっぱり予算と向き合っていたあの頃を思い返すと、今と同じところに着地するような気もするなーとも思います。

 

 

まとめ

 

 今回、あえて無暖房で過ごしてみたことで、自分達の家の断熱性能と日射取得熱の関係についてあらためて考える機会をもつことができました。

 

 そして、断熱性能を高めた上で、「快適さ」「省エネ」を求めていくためには、冬の日射取得が非常に重要であると再認識しました。

 

 日射取得については、後日、あらためてブログを書く予定ですが、私たちの家づくりを振り返ってみると、日射取得にかかわる家の仕様を検討することはとても大切だったと実感しています。

 

 

余談

 

 これは余談になりますが、今回、室温についてあらためて思ったことがあります。

 

 それは、ある時点の室温だけを切り取っても、「外気温は何℃か」「日没から何時間後なのか」「日射取得熱がどの程度あったのか」「断熱性能はどの程度か」「機械換気設備は何か」、エアコンを使用している場合は「どの程度の電気代をかけているのか」、などの背景となる情報がないと、その情報(室温)が何を意味しているのかを判断できないということです。

(なんとなくわかるとは思いますけれども)

 

 当たり前、といえば当たり前のことなのですが、無暖房での室温の変化を確認していて、あらためて強く感じたことでした。

 

 

おわりに

 

 というわけで、今回は12月になるべくエアコンを使わず無暖房で過ごしてみました、というレポートでした。

 

 エムズさんの家はたしかに高断熱高気密でかつ、パッシブ設計もされているので、12月でも日射取得があれば無暖房でも一定程度以上の室温を保つことができますし、エアコンを使用すれば、小さなエアコン1台で家中を十分快適な室温にできます。

 

 途中でとりとめのない思考を挟みつつも、なるべく客観的な視点に立って書いてみましたが、少しでもエムズハウスの良さが伝わりましたら幸いです。

 

 本日で年内最後のブログ更新となります。

 

 みなさま、良いお年を。

 

【注的なもの】

※1 UA=0.32

基礎断熱のUA値の計算方法は、2022年3月以前の古い計算方法と2022年4月以降の新しい計算方法があります。UA=0.32は、私たちが新しい計算方法で計算してみた結果ですので、「多分」としています。詳しくは過去のブログ記事「◆断熱について考える③/基礎断熱のUA値の計算方法」をご参照ください。

 

 

※2 平均日射熱取得量

「NEDO日射量データベース閲覧システム」を参照した建設地での「日射量」と、私たちの家の窓ガラス・サッシの種類・軒の補正による「日射熱取得率」から計算しています。雨・雪・曇りといった日射がない時間も含めての1時間あたりの平均になります。

◉「NEDO日射量データベース閲覧システム」

https://appww2.infoc.nedo.go.jp/appww/index.html

 

※3 21℃

設計時点で私たちが目標とした冬の室温です。

 

※4 18℃

世界保健機関(WHO)が推奨する冬の最低室温です。