グループB たけうち
今回、私は6月29日の「ファンドと会社 対立鮮明に」と30日の社説に載っていた株主総会をピックアップしてみました。なぜ株主総会を選んだのかというと、はあちこちの会社が株主総会を開き、株主提案を却下したという記事が目立ったからです。株主総会がどういうものなのか、基本的なことすら分かってなかったので、いい加減調べてみようと思ってこれにしました。
まず、株主総会とは、1年に1回開かれる、会社の経営者と株主の集会です。ここで株主は会社に対して意見を言うことができます。去年までは、株主側からは意見が殆ど出ず、みんなが賛成していたため「しゃんしゃん総会」と呼ばれていました。(賛成したときにする拍手の音から「しゃんしゃん」と名づけられました。)なぜ株主が意見を言わないのか。それは「株の持ち合い」が行われていたからです。
株の持ち合いとは、例えば、A社の株をB社が買い取り、反対にB社の株をA社が買い取ることです。馴れ合いした会社同士が株を持ち合うので、株主は会社の提案に何も反対することはありません。
しかし、景気が悪くなった時点で、会社は株を売ってしまいます。その市場に売られた株に目を付けたのが、多くの外国人だったのです。今までの株主は「モノ言わぬ株主」ばかりだったのに、ここで「モノ言う株主」が急増したのです。「株主の分配をもっと多くしろ」などという株主提案が過去最多の30件も出たのです。結果的には株主提案は却下されてしまいました。なぜモノ言う株の主提案が通らなかったのか。それには2つの原因があります。
① モノいう株主の性急な提案に他の株主がついていけなかった。
例1) スティール・パートナーズは、ブルドックソースの経営権取得を目指しながら、経営方針を明らかにしなかった。
例2) 楽天は、TBS株のわずかな買い増しが両者にどう影響を与えるのかを説明しなかった。
② 日本企業の株主構成 ―― 大部分が当該企業の取引先(つまり持ち合い株主)
つまり、経営者が株主に対して具体的に説得力のある経営方針を示す必要はもちろんありますが、モノ言う株主にも他の一般株主に説明する必要があるということです。モノ言う株主は、説明不足だったため、他の株主の支持を得ることができなかったのです。
モノ言う株主が日本の企業に緊張感を与えたことは間違いありません。その刺激によって、私は日本企業が成長するだろうと思ったのですが、今回の株主総会で株主提案が急増したため、外国の企業に乗っ取られないよう、また、安定株主確保に向けて、株の持ち合いを強化する動きが既に出始めているようです。しかし、それでまた株の持ち合いが行われていては、企業に安心感を与えるだけで、日本経済は発展しません。企業が成長するためには、リスクが必要なのだと、今週の新聞記事を読み、またグループで議論してみて、改めて確信しました。
P.S.最後に、齋藤先生から「スティール・パートナーズは結局のところ、グリーンメーラーではないとされたが、もしグリーンメーラーだったらどうする?」という質問がありましたが、自分にはそこまで頭が回らないので、答えられませんでした。この質問に対して答えのある人は、是非教えてください。