EDFニュード・フォトン汚染対策本部 -36ページ目

EDFニュード・フォトン汚染対策本部

EDFの小説モドキが主で、ボーダーブレイクの戦果報告や単発SSをあげてます。PSO2も追加されました


『池上少尉、あと1時間です!頑張って!!』

「流石に無理がある…だろ!!」


あの無線から2時間が経過していた。

俺はと言うと、疲れていた。

いくら最新鋭の疲労回復の機器があるとはいえ、そこは一時的に少年となった俺の体力。

正直言って持たない。逃げ回るだけで精一杯だ。

機体はまだまだ行けると判断を出しているが、俺が先に倒れる。


『…光輝、分析すればするほど技術の塊だわ』

『どうされました、ヒナさん?』

『口内にプラズマのシャワーを発射する機構があって、そこにも物理運動反転シールドがあるの』

『一時的にシールドをオフにできるわけですね? そんなのは予想済みです』

『ああもう、なんでそんな冷静でいられるんですか?』

『…予想できるものはただの事象です。予想できない事象だからこそ価値がある、そう思いませんか?』

『宗教勧誘は戦争後にして下さい』

『…いつになく手厳しいですね。』

『博士、言われた通りの準備ができた。…しかし、こんなに準備してどうするのだ?』

『ありがとうございます。まぁ見てて下さい。これが私の答えですから』


鏡獣が俺に向かって何度目かのプラズマシャワー(仮)を吐いてくる。

真横に避けると、鏡獣の周りに何かが浮かんでいる。


『…池上少尉、退避命令です!鏡獣から300m以上離れて下さい!!』

「いきなり何だ!?」


敵がでかくて近づく気にもなれないのが幸いし、俺は260m程離れていた。


「よくもまぁ、今日はGに振り回される日だぜ!!」


嫌な予感しかせず、俺はフルスロットルで機体を鏡獣から遠ざける。

鏡獣は周りに浮かんだものに疑問を抱いたようで、俺のことは忘れているようだ。


『…さて、ショータイムの時間ですよ』

『本部へ、こちらヘビー1。指示座標上空に到着した。ロボット部隊の突撃を援護する』

『同じくヘビー2!焼夷弾をありったけ用意して来たぜ!!』

『本部、こちらサイバーX。合図があり次第、火炎放射器と高振動加熱装置を装備した部隊を降下させる』

『こちら本部。作戦は結城博士の主導で行う。私の指示は聞かなくて良い』

『皆さん準備が早くて助かります。では、いきます』


『プロト・フレア、発射!!』


と、目の前が急に真っ白になった。

何も見えない。赤外線に切り替えても、何も写らない。



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「…やはり、そうでしたか」


プロト・フレアが炸裂した場所では、赤外線モニターに変更できない障害が発生しています。

しかし、通常視界モニターに映る鏡獣は…


『…悶え苦しんでいる?』


司令の意外そうな声が聞こえます。

そう、膨大な熱量で揺らめく画面では、鏡獣が苦しんでいるのです。

実に簡単なことです。先ほど改めて試験を行って分かったことですがね。

…物理運動反転シールドは、一定波長のものと分子レベルのものは跳ね返せないのです。

つまり、赤外線なのです。

レーザーは「鏡」としての側面があるため反射しますが、火炎放射器の炎が反射しないのはそういう理由です。


『これなら…!』

「まだです。ではサイバーX、降下させて下さい」

『了解』


こういう事態を想定して、耐熱強化シールドを開発していて良かったですね。

今回のロボット部隊には、そのシールドを追加装備として提供しています。

最高10000℃まで耐えられるので、今回は大丈夫でしょう。


『…こちらサイバー1。目標を確認した』

「こちら結城。間違っても直撃を狙わないで下さい。反射されますから、付近の道路跡を狙って下さい」


モニターに表示される温度は1000℃。

溶岩くらいでしょうかね。その辺りは分かりませんが…


『…サイバー1より結城博士へ。アスファルトは油のようになり、鏡獣は……溶けかけています…!』

「やはりそうですか」


参考までに。鏡面円盤のアレは500℃で溶けることが確認できています。

三次大戦の大甲虫は…どれくらいだったでしょうか。

モニターでは、横に倒れる鏡獣を確認できました。今にも液体になりそうですね。


「では、早くトドメをお願いします。ここで面倒なことになっても嫌ですしね」

『分かりました。…おいバカ!直撃を狙うな!直撃させたら跳ね返し…て……こない?』

「…ふむ、まぁそうでしょうね」


溶けてくるとやはり効果がなくなる…もしくは薄くなるようですね。

これはまたあとできちんと検証せねばなりません。


「では、プランCで。ロボット部隊はそのまま後退し、HFで焼夷弾による清掃をお願いします」

『了解。サイバー1、総員後退だ!』

『目標から100m離れ次第、我々は焼夷弾による掃除を行う。いいな!!』

『イエッサー!!』



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…あれ? 俺は今まで何をしてたんだ?

俺はさっきまで総司令と…だがここはEDFのグラウンド…


ここ最近、俺の記憶に欠如した部分がある。

正確に言うと、三次大戦集結からちょくちょくだ。

何かがおかしい。俺の中で何かが少しずつ壊れていくというか…

寄生虫が蝕んでいくのが分かる感覚、とでも言えば良いのか?


「…なぁシオン、俺はどうなるんだ?」


当然というか、返事なんて無かった。


俺の残された時間は、少ないみたいだ。



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作者コメント♪


まぁうん、もうちょっと時間をかければよかったですね、ええ←

言ってもやらないから無駄なんですけども(ォィ