EDFニュード・フォトン汚染対策本部 -34ページ目

EDFニュード・フォトン汚染対策本部

EDFの小説モドキが主で、ボーダーブレイクの戦果報告や単発SSをあげてます。PSO2も追加されました


ホントの誕生日は2週間くらいズレてるとか、キリスト様は実在していないとか、色々説があるよね。

それはこの2040年代に入っても変わらなかったよ。

…聖バレンタイン牧師の行いを曲解してお菓子業界が騒いだ2/14と同じで、日本ではイブを大事にする風習も。


「…珍しいな、詩焔さんが待ち合わせの時刻に遅れるなんて」


でも、こうして待ってる時間も割と好きなんだよね。

言わずとも分かると思うけど、僕の名前は木瀬怜香。

今はただの一般市民さ。いる場所もただの市街地。

「爆発しろ」と言われる対象だけども、氏ねと言われてるわけじゃないから良いよね。


「おや、総司令」

「…今はただの一般市民だよ、結城博士」

「そうですか。ならば、私もただの研究員ですね」


瓶底眼鏡と白衣を着こなす細身の男性がフラッと目の前に現れた。

と、その後ろから彼を追いかける人の姿がある…ように見える。

ガヤガヤと妙に多い人混みを抜けて、ようやくこちらに辿り着いた。


「ハァ…光輝、貴方はいつもそうやってフラッとどこかに行っちゃって…」

「すいません、ヒナさん。いやぁ、ただの一般市民さんを見つけてしまってですね」

「僕の名前は木瀬怜香だよ。どうもヒナさん、ご無沙汰だね」

「…誰かと思ったら、総司令でしたか」

「やめてよ、今は一般市民なんだからさ」

「あ、すいません、総司令殿」

「…わざとだよね」

「はい。…ほら光輝、若い2人の邪魔をしちゃダメでしょ?」

「分かっていますとも。…そういえば、アキラは格闘家になったんでしたっけ?」

「何を今更言ってるのよ…」


2人が遠ざかっていく。アキラっていうのは子どものことかな?

…子ども、か。


「貯金はタップリあるからニートしてても大丈夫だよな。後は…幸せな家庭を築くため、か…」


変人とはいえ、一応家庭を持っている結城博士。

三次大戦と四次大戦は、いつ家に帰ってるのか不思議になることもあったね。

家族サービスって大事だよな…


「…子ども、ねぇ」

「どうしたの、怜香さん?」

「! し、詩焔さん…」

「ん?」


これはまた……鎮まれ僕の本能とジェノサイド砲。

くっ、ここが家なら確実に…


「ど、どなたですか?僕の知り合いにそんな可愛い人はいませんよ?」

「自分で既に名前言ってるじゃん!!」

「いえ、あってる保証はありません。自己紹介をお願いします」


…あれ、僕は何を言ってるんだ?

勢いに任せ過ぎた気がする。


「…私の名前は宝雅詩焔。今はこの世界の総司令の秘書であり新妻です。夫はチキンヘタレな総司令です」

「悪意しかこもってないね…」

「ほら、早く」

「え?」

「私が自己紹介したんだから、早く自己紹介してよ」

「…あー、礼儀ですね。互いに相手をよく知るのは大事ですし」


肺が縮みそうな程に冷たい空気を大きく吸って、僕は言葉を吐き出す。


「僕の名前は木瀬怜香。今はただの一般市民です。目の前の自称:新妻さんの姿を見て欲情してます」

「…公衆の面前で言う言葉じゃないよね」

「……そうですね」


うん、僕は何がしたいんだろう。

乗ってくれる詩焔さんも詩焔さんだと思いたいけどね。


「じゃ、行きましょうか」

「うん。そういえば、今日はどこにいく予定なの?」

「ベタベタですけど、遊園地にでも行こうかと思っています」

「思いっきりだね… 私は家で過ごしたいと思ってたんだけど…」

「いや、僕の理性が外れかねないですからね。それは夜にとっておきたいんですよ」

「…私、明日も仕事だからね?あまり激しくしないでね?」

「覚えていて、自重しようと思う精神力が残っていたらそうします。…無理だと思いますけどね」

「ホント、怜香さんって自重を失ったんだね… 真っ昼間からそういう話とか、去年の怜香さんはしなかったよ?」

「時の流れとは早いものですね」

「いや、怜香さんが精神的に進みすぎただけだよ。しかも悪い方向に」

「目立つぞ詩焔。悪い意味で」

「そりゃね…朝っぱらからこんな夫婦漫才、嫌でも注目引くよ!」

「はっはっは、詩焔さんはお盛んですわねぇ」

「どこの人!?もう、行くよ!」

「ああ、そんな酷い…」


何だかんだ言って、一日フリーパスとか高級料亭に予約とか入れてるんだ。

ここで詩焔さんに別の場所へ連れていかれても困r


「今日は一日、家でベタベタするからね!命令だよ!」

「……」

「返事は?」

「了解しました、マドモアゼル」

「だから、新妻って言ってるでしょ!結構恥ずかしいんだからね!」

「これは失礼しました、ミストレス」

「…何だろう、あながち否定できないよ」


…うん、そうだね。マドモアゼルは未婚の女性のことだったね。


「…そういえば、詩焔さんは夜勤明けでしたね」

「そうだよ。実は結構眠いんだよ…」

「そんな状態でわざわざ朝っぱらから漫才を…タフですねぇ」

「誰のせいだと思ってるのさ!」


どこからか取り出したスリッパでスパーン!と叩かれる。

痛い頬をさすっていると、その手を握られた。


「…このままじゃ漫才で一日終わっちゃうから、一緒に帰るよ。怜香さん」

「はい、一緒に帰りましょう」


ああ、幸せだなぁ。

自分でも爆発しろって思うくらい幸せだよ



吉崎さんの一件は…今は思い出さなくていいよね。


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作者コメント♪


フヒー、爆発しろーい!(( 以上でございまする←