EDFニュード・フォトン汚染対策本部 -24ページ目

EDFニュード・フォトン汚染対策本部

EDFの小説モドキが主で、ボーダーブレイクの戦果報告や単発SSをあげてます。PSO2も追加されました


「…もう一度言ってくれるかな、結城博士?」


総司令は何とも言えない表情で言う。


「何度でも言いますよ。リクさんが乗っ取られました」

「どういう事なんだい?」

「前回インベーダーの首領としてアポロと共に散ったはずの奴が、リクの精神に一部を刷り込んでいたらしい」

「…それが今になって復活して、乗っ取ったとでも言うのかい?」

「そういう事になりますね」


シオンと結城による説明を受けても、総司令はまだ理解に苦しんでいた。

また、それと同時に詩焔が元いた世界との繋がりが無くなったのも話していた。

シオンは再び自らの本部へ連絡を試みていたが、失敗しているようだ。


「つまり、だよ?吉崎さんが体を乗っ取られて、そこのシオンさんは時空管理局と連絡がつかない…と?」

「何度もそう言っていますよ、総司令」

「……」

「総司令!あ、光輝と…まぁ良いわ。総司令、インベーダーの軍勢が動き出しました」

「こんな時に…」

「いや、こんな時だからだろう。…大体、ヤツが乗っ取られたのは敵の首領なのだろう?」

「…それもそうか。ヒナさん、状況報告を」

「了解。…敵はやはり、極東本部を先に潰すつもりのようです」

「流石に四度目となると手段を変えてくるか…」

「また、アメリカやヨーロッパなどで同時にキャリアーの編隊が確認されています」

「…援護も増援を送る事もさせないつもりだね」

「沖縄は既に撤退し、鹿児島防衛班と合流しています。北海道は犠牲を抑えるため、防衛戦を下げる予定です」


総司令と司令が苦い顔をする中、オペレーター達はてんやわんやの騒ぎだった。


「ひ、ヒナさん、群馬に突如としてインセクトヒルが…3つも出現しました!!」

「報告します!鳥取に敵多脚歩行戦車が現れました!」

「ちょっと待て。索敵が機能してないとしか思えない報告が多いぞ」

「…強力なジャミングがあって、広域レーダーでは戦闘・侵攻モードになった敵にしか反応しないようです」
「何だと…?」

「……ダメだ。やはり繋がらない」


シオンは溜息を吐いた。

空気が重くなる中、思いも寄らぬ人間が声を上げた。


「そんなに気に病むことなのか?」

「…アリス?」

「どうしたアリス?」


総司令と司令がそっちを向くと、そこにはアリスがいた。

しかもアーマー姿の。


「敵がいて広域レーダーが宛にならないのなら、現地で携帯レーダーを使えばいい」

「……」

「いや、アリス。事態はそこまで単純じゃなくてだな…」

「一般部隊で危ないなら、それこそエースの出番だと思うんだけども」

「…それもそうだね」

「総司令?」


アリスの言葉に同意を表したのは、総司令だった。


「ここからじゃ分からないなら、現地に行けばいい。人はそうやって色んな場所を探検してきたしね」

「いや、だからだな…」

「幸い、ここには有効な戦力になれる方もいるし」

「…?」

「シオンさん、力を貸して下さい」


総司令はシオンに向かって言う。対するシオンは仏頂面になる。


「恥ずかしい事だけど、EDF極東本部の戦力30%を吉崎さんが占めているんだよ」

「ワンマンアーミーも良いところだな」

「手厳しいことで。…穴埋めとは言わないけど、一緒に戦って欲しいんだ」

「あたしが、か?」

「うん」

「嫌だと言ったら?」

「…そうだね。じゃあ、交渉しようよ」


そう言う総司令の口元には、微かに余裕があった。



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『─────というわけで、我々EDF極東本部は危機的状況にある』


総司令の声が無線越しに聞こえる。

この内容は、ラジオやテレビでも伝えられている。


『今回は三次大戦と違って、もっと被害が大きくなると予想されるよ』


日本にあまり実質的な被害が無かった三次大戦。

世界的に見ても、主要施設を地下へ移設していたのが功を奏したらしく、二次大戦より被害は少ない。

またこの時、巨大生物に「地下通路を作る際に法則性がある」という事実が発見された。

閑話休題。


『激しい戦闘が予想されるから、市民の皆さんはシェルターなどに避難して欲しいんだ』


総司令は一呼吸置き、


『今回ばかりはEDFの人的損害も多くなると予想される。民間人の志願隊員も随時受け付けることにしたよ』


以上、との宣言で砂嵐の音になる。

流石に二次大戦を上回る被害は出ないと思われるが、どう転がるか分からない。

その原因となっているのが、リクの精神消失とアポによる乗っ取りである。

あのシオンでも歯が立たない程の力を持っているとなると、どうやっても勝てない図しか浮かばない。


だが、


『総員、作戦行動を開始せよ!何としても敵の侵攻を阻止するのだ!!』

『『『『『『うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』』』』』』



それでも、守るべきものはあるから。

勝てないと分かっていても、それでも人間は戦うのだろう。

だからこそ、これまで地球を守って来ることができたのだから。




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作者コメント♪


どうも、自分で自分の首を絞めることに定評のあるキセノです。

え?無い?それは失礼しました。訂正はしませんが←


次回は恐らく戦闘に入りますよ。

…戦闘描写か(遠い目