EDFニュード・フォトン汚染対策本部 -16ページ目

EDFニュード・フォトン汚染対策本部

EDFの小説モドキが主で、ボーダーブレイクの戦果報告や単発SSをあげてます。PSO2も追加されました


鏡蟻の撃破方法の模索に成功した翌日。司令から新たな連絡が届いた。

『博士、聞こえていたら応答してくれ』

「中の人はいませんよ」


結城の言葉を無視し、司令は続ける。


『九州防衛にあたっていた部隊が、その座標辺りで特殊な巨大生物を確認していたそうだ』

「シカトですか…それで、そいつを撃破してこいと?」

『最善はそうだが、無理なら撤退して構わない。ここで死なれても困る』

「そうですか。細かい情報などはありますか?」

『分かっている情報だけ回しておく。見た目は赤蟻で、攻撃方法は火炎とのことだ』

「…え?」

『イセ博士の話だと、彼女がいた段階でソラスの遺伝子を組み込んだ蟻を開発していたらしい』

「そういえばそんな事言ってましたね…」

『それが完成して量産されたのだろう。こちらの火炎放射器F4程度に火力がある、とも言っていた。それと…』

「火炎と噛みつきはきちんと変更できる、ですね?」

『…なら話は早い。そいつは攻撃方法に追加があるだけで、基本的には赤蟻だそうだ』

「分かりました。その群れを撃破したら退却することにします」

『了解した。では通信を終わる』


ブツッという無線独特の音が鳴る。

技術的にはこの雑音を消せるのだが、敢えて結城はこの音を付けているらしい。


「博士、どうかしましたか?」

「司令から火炎を出す赤蟻を撃破して欲しい、との連絡でした」

「火炎…?」

「実際に見れば分かると思います。…石ノ森さん、これをどうぞ」

「え、火炎放射器ですか?」

「名前は新式火炎砲W1といいます。敵の射程は酸よりも短いハズです。かなり役立つと思いますよ」

「そ、そうですか…」

「ああ、それともう一つ。知っていると思いますが、EDF製アーマースーツは耐熱処理の時に硬化します」

「それはどういうことです?」

「つまり、動きにくくなるのです。ソラスの炎をマトモに受けた方なら分かると思いますがね」



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『EDFの大半が本州まで撤退しました。非公式ですが、EDFは本州での本部防衛戦に備えるとの情報もあり…』

「…あの総司令、腹で何を考えてるのか分かりませんからね。誰が流した情報なんだか…」

「ただの色ボケ男なら20代で総司令になれません。それなりの知略はありますよ」


ふとラジオをつけてみると、そんな話題が流れてきた。

…実際、あの総司令がトップでなければ民間の暴動が起きていてもおかしくはないのだ。

(とは言っても、インベーダーを相手にしているからそんな余裕が無いとも言える)


『…続報が入りました。アメリカのワシントンにマザー型円盤が出現したとの事です』

「この辺りは廃墟も多いようですが…まだ抵抗を続けている箇所はあったりするんでしょうか?」

「まだ敵が本州へあまり入っていないのを考えると、先に九州全制圧を考えているかも知れませんねぇ」


ヒョコッとミキが顔を出して言う。

対する章太郞が表情を変えずに言った。


「何にせよ、総司令の判断に任せるしかないよ。早くから撤退とは何を考えているのか…」

「……」

『…あ、最新情報が入りました!EDF極東本部総司令が、緊急記者会見を行うようです!』

『…マイク、入って…るね。じゃあ始めようか』


息を吸い込む音がスピーカーから流れる。

無限軌道の音でも消えない、総司令の凜とした声が車内に響いた。


『これより、我々は反撃を開始する』

『…と言うと総司令、やはりこれまでは隊員を撤退させていたのですか?』

『否定はしない。しかし、大局を見るとこれが賢明だと考えたんだ』

『では、具体的にどのような事を?』

『陸戦兵、PWの出動は当然。機動兵器も出撃させる予定さ』

『…機動兵器?それは一体?』

『いわゆるロボット兵器と思って貰えれば良いよ。…もうそろそろ、九州地区へ攻撃が行われる頃かな』

「え!?」

「…来たようですね。色々ありましたが、何とか量産が始まって良かったものです」


上空から黒い塊が降下してくる。

それがバーニアを吹かせながら着地すると、人型だというのが良く分かる。


『…そこのギガンテス。ここから先の調査と攻撃は我々が引き受けました』

「ようやく総司令が動いたようで何よりですよ。では、我々はこれで…」

『あ、困ります』

「…はい?」

『あなた方は、保護した隊員や民間人などの保護にあたって貰わないと』

「無茶言わないで下さい。隠れていた人々がいると仮定したら、どう見積もっても3人じゃ…」

『もうじき本部からの輸送機が到着します。それと合流して医師団への協力と場所の確保に努めて下さい』


それだけ言うと、無線を遮断して飛んでいってしまった。

全速力のエアバイク程度はあるだろうか。


「…あれはCB-10TCですね。頭の飾りからして隊長機だと思われますが。…さて、どうします?」

「え、博士は?」

「私は…本部へ戻ります。もうここでは用済みですしね」


肩をすくめながら結城は続ける。


「結局役立たずでしたが、久しぶりの前線でした。ではまた」

「え、あ!」


突然結城が消える。ワープか何かの類だろうか。

それを隊員に支給すればかなり死亡率が落ちるんじゃ…と思った章太郞だったが、口には出さなかった。



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作者コメント♪


グダグダな進行。しかし何か書きづらい←

どうもキセノでございます。これは酷いですね、ええ。


※CB-10TCについて

初となる本格的な量産型CB。各部をかなりグレードダウンさせたが、それによりコストの問題を解消している。

他には装甲材質の変更や武装の簡素化などが行われている。全体的に軽量化にも成功している。

また、重力遮断ドライブは標準装備となっており、全速力状態だとエアバイク程度の速さで飛行可能。

耐久力は約4000。飛べる陸戦兵のような挙動を取るため、被弾が少ないことを反映した結果らしい。

耐久値がなくなるとパイロットを自動で排出し、生身での戦闘に移行する。

その存在を疑問視する声も多く存在するCGであるが、要は使い方だと開発部は主張している。

なお、TCの由来は開発部唯一の良心と呼ばれる「津雲グランテ・カスタム」の略称とのことだ。


装備詳細:ダメージ等配分システム、重力遮断ドライブ

兵器:CB用ギガンティック・カノン、CG用大型マシンガン「B.S.M.-04」