「大型円盤の部隊が市街地に降下しました」
今日もフォーリナーは元気なようだ。
…というよりは、人類が追い詰められているのだろうが。
ヨーロッパは壊滅状態。
アフリカは、少し前から一切連絡が来なくなっている。
アジアも壊滅状態に陥っていて、援軍は絶対にないだろう。
例え援軍が送られても、途中でフォーリナーの兵器にやられてしまうだろう。
「円盤は巨大生物を投下。街は完全に占拠されました」
「全く… 防衛部隊は何をやっていたのだ!?」
「…敵は大型円盤4機と大量の巨大生物です。物量相手に質で立ち向かうのは無理があると思われます」
「要は『戦いは数だよ兄貴!』ということか…」
司令官が呟く。
その一言に部屋の室温が下がった気がするが、恐らく気のせいだろう。
…気のせいという事にしておく。
「…決死隊を編成して奪われた市街地に潜入。ビルに隠れて接近し、敵を急襲します」
オペレーターが重い口を開き、場の空気を変化させる。
『決死隊』という響きに指揮官が反応した。
「決死隊、か」
「…あくまでもあの世行きの片道切符を渡しただけだ。逝ってしまうのも帰ってくるのも彼らの自由だろう」
決死隊は既に現地へ向かっているらしい。
出来れば全員帰還して欲しいものだが、どう転がるかは分からない。
ストーム1も含まれているため、もしかしたら…というくらいしか希望はない。
「少数での危険な作戦です。幸運を祈ります」
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『機密通信です。フォーリナーの大船団が北米へ侵攻中。敵の目標はEDF総司令部です』
「さて、お勤め開始ね。…うげ」
「はいは~い、早速吐きそうな顔をするのはやめましょうね~」
「…小さい子に言い聞かせるみたいな言い方はやめろ」
3人は「エブリス」という会社の所有するビルの上に立っていた。
ストーム1は左側の大型円盤から攻める事になっている。
「じゃ、右から攻める事にしよう。レンジャー5が既に向かってるみたいしね」
「へいへい」
「分かりました」
『本部よりストーム1へ。レンジャー5が孤立した。援護に向かえ』
ストーム1は距離的に間に合わない。
ならば、3人が向かうしかない。
「あれほど突出するなと言ってたのに…」
「仕方ないわよ。…うげ」
「大丈夫ですよ。我々が行けば良いんですから。どうせ行くんですし」
「そりゃそうだけどな…」
右側の大型円盤に近づいていくと、銃声が聞こえてくる。
何かがかなり上空まで飛び上がった事から、敵はクモ型だと思われた。
「総司令と結城が近づきながらクモを攻撃。俺は大型円盤をやる」
「了解」
「ふふふ、酸弾銃の威力を実証する時が来たようですね」
結論から言えば、大型円盤がハッチを開いた時点で勝負は決していた。
レンジャー5は無事だったが、体の震えが止まらないようだ。
心なしか3人を見て怯えているような気がしたが… 気のせいだろう。
「…た、助けていただいて感謝します!」
『こちらストーム1。大型円盤を1機撃墜しました』
「思ったより速かったな… よし、そのまま進んで次のを頼む」
『…了解』
指示されるのが気にくわなかったのか、海理は不機嫌な声で無線を切った。
それを聞いて、リクと怜香が苦笑する。
結城はいつも通りのポーカーフェイスだった。
「このあとに言う台詞は、分かるわね? …うげ」
「吐きそうになるんだったら、いっそのこと喋らない方がマシじゃないかな?」
「俺が喋らないとどうしようもないだろ?」
「そんな事はないと思うけど…」
「…その具体例は?」
努めて冷静に聞こえるよう、リクは細心の注意を払ったつもりだった。
しかし、「致命的にチキン&ヘタレを擬人化したようだ」と言われる怜香には分かってしまう。
…何故かカリスマ性はあるのだが、それだけでは人の上に立つ事は出来ない。
特に怜香はそーいう事のテクニックも高いが、人の精神状態を見抜く能力にも長けている。
「喋ったのをスルーされて落ち込んだ時とかかな」
「……」
リクは仏頂面だった。
心なしか「何故そんな事を憶えてるのか」と顔に書いてある気もする。
「折角の綺麗な顔が台無しだよ。まぁ、それは良いとしようか」
「じゃあ最初から言うんじゃないわよ。…うげ」
「さて、じゃあ行きますか」
結城が仕切り直す。
リクが大きく息を吸い込み、声と共に吐き出す。
「突撃だぁ!」
「おおー!」
ちなみに。
「…俺、ギガンテスに乗ってる意味ないんじゃないか?」
悟がそう呟くほど、楽勝だった。
理由は言わなくても分かるだろう。
…このままいけば、マザーシップも楽々墜とせそうな気がするレンジャー5だった。
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作者コメント♪
どうも、ようやく新しいPSPを買ったキセノです。
それにしても…
最近はこうしてほぼ毎日更新出来ているわけですが、一度でもやめると更新がほぼストップした状態に…
そうならないように頑張ります。多分←