地球防衛軍S 第10話 白銀の巨兵 | EDFニュード・フォトン汚染対策本部

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EDFの小説モドキが主で、ボーダーブレイクの戦果報告や単発SSをあげてます。PSO2も追加されました


「津川浦海岸での上陸阻止作戦は成功しました」


ストーム1とストーム5の活躍もあり、津川浦では敵を返り討ちに出来た。

だが…


「しかし千条ヶ原の防衛線は崩壊。戦闘兵器の大軍団が市街地に侵入しようとしています」

「現在の移動速度なら、敵は完全に市街地へと侵入してしまう。…打つ手はないか」

「街への被害を無くす、と考えれば打つ手はありません。ですが、被害を小さくするなら打つ手はあります」

「…君は市街地で迎え撃とうと言うのかね!? 馬鹿な! 狂気の沙汰だ!」

「…お言葉ですが、こうしている間にも敵は街へと近づいているのですよ」

「それはそうだが…」



司令は黙り込んでいる。
何を言った所で、現状は市街地で迎え撃つのが一番だからだ。

…そうなる前に手を打ちたかったのだが。



「だが、市民はどうするんだ? 囮にでも使うか?」

「言葉を選んだ方が良いですよ、元空軍司令官殿」

「言葉を選んでいる暇などありゃしない。戦場は常に動いてるのだ」

「それにしたって、あんまりじゃありませんかね」

「こ、この若造が… さっきから黙り込んでたと思えば、なんだその口の利き方は!」

「貴君こそなんだ、市民を囮にするなど! 冗談でも言って良いことと悪いことがある!」

「若造のくせに生意気な…」

「さっきから若造若造とうるさいですな。貴君こそ若造では? …主に頭が」

「こんの……調子に乗りおって!」

「頭に血が上りすぎですな。一度顔を洗ってくるのがいいですz…」




「「いい加減にしなさい!」」






オペレーターと空音が大声を張り上げる。


「……」

「…ふん、この青二才が」


そう吐き捨てると、元空軍司令官は退室した。
部屋の空気が緩み、どこからともなく溜息が上がる。


「やれやれだなあのオッサン。自分は何もしないくせに、良くもまぁ…」

「言うなよ。良くいるだろ、上司にいい顔して上に登る奴。あんな感じなんだろうな」

「登るだけ登ればあとは好き勝手言ってれば良い、か… そんな立場になりたいねぇ」

「まぁ、その前にだ。…人類に未来があるかどうかも分からないんだけどな」

「それは言うなよ」


溜息をつきつつ、司令は立ち上がる。


「諸君、先ほどは取り乱して済まなかった。我々は戦闘兵器の撃破作戦を行う」

「このままでは、街は壊滅です。戦闘可能な部隊を結集。市街地で敵を迎え撃ちます」






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『各員へ通達。以後、フォーリナーの二足歩行兵器をヘクトルと呼称します』

「…ヘクトルってどういう意味だっけ?」
「さぁ? 何か力の向きと大きさだったような…」
「それはベクトルだぞ、ストーム1のお嬢さん」
『現在、多数のヘクトルが市街地へ向かって侵攻中。各員攻撃を開始してください』
「…レンジャー4隊長、何故自分は坊主なのに空音はお嬢さんなのですか?」
「どうした、ストーム1の坊主。気に入らないか?」
「…自分は坊主ではありません」


そんな他愛もない会話をする事数分。
敵戦闘兵器改めヘクトルがビルの間から体を出し、こちらに向かって歩いてきた。


「銀の巨人が来ました!」
「異星人の歓迎会だ! 派手にやれーっ!」
「「「「オォー!」」」」

アサルトライフルやショットガンなどで上半身の姿勢を崩しながら、ヘクトルは近寄ってくる。
だが、腕のマシンガンで攻撃を加えようとした所で爆炎が上がる。
そのまま倒れ、爆散していった。


「…ま、まだいます! 後ろにもう1機いました!」
「全部倒すまで油断するな!」
「了解!」

と、何故か胴体の一番上からニョキッと何かが生える。

「奴ら、体の中に頭を隠してるのか…」
「顔を隠してるとはな。図体のわりに、シャイな野郎だ」

隊員達には、何故か小馬鹿にする余裕があった。
これもストーム1のお陰だろう。


「へへへ、俺の弾で敵が倒れたぜ!」
「流石だぜ!」
「こっちも負けてられないな!」


警戒すべきは赤い爆発性の光線だけ。
マシンガンのような薄い水色の光線は、精度が悪いのでそこまで脅威ではない。
脅威である赤い光線は、目測で100m以内に入った時に使用してくるようだ。
…ならば、その範囲外から攻撃or全員で一斉射撃と言う戦法が効果的だ。

その戦法で撃破し続けること、約30分。
並んでくるヘクトルは、レンジャーチームが手前を。
奧はストーム1の2人が突撃する事によって、極力被害を抑える事に成功した。


「…本部、レーダーに敵の反応は確認できません。…ヘクトルの殲滅に成功しました」
「お、終わったぁ…」
「お疲れのようだな、ストーム1のお嬢さん。…こちらの隊員は倒れてしまってな、鍛え方が足りなかったか」
「いや、普通に考えてみましょう。…こんな突撃ばっかりの戦闘だと、ぶっ倒れますよ」
「そう言う坊主はもう疲れに慣れてきた。…違うか?」
「…そうでしょうか?」
「この戦争が始まった時だったか。お前は敵を蹴散らし、その後寝てた筈だ」
「……」
「だが今はどうだ、坊主。肩で息をするくらいになっているだろ?」
「…自分は坊主ではありません」


と、突然レンジャー4の隊員が走ってきた。


「隊長! 大変です!」
「どうした?」
「本部が直ちに撤退せよ、と。…敵の巣穴へ攻撃を行うそうです!」
「なん…だと…?」
『ニュースをお伝えします。関東に巨大生物の巣が発見されました』

その隊員が何故か持ってきていた携帯用ラジオが、偶然民間放送の電波を拾った。


『巨大生物は地中に巣穴を掘り、その中で増殖を始めているようです』

「…本部は我々にあまり情報を与えていなかったのか?」
「この戦闘中に判明した事なのかも知れません。…この辺りは少し電波状況も悪いですし」

『EDFは巣穴への大規模な突入作戦を行なうとのことです』


「…総員撤退せよ。作戦は一応成功だ」




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作者コメント♪

どうも、キセノです。
ここで使う話題がとうの昔に尽きています(ォィ

…段々更新ペースが落ちてるなぁ