「流石はインベーダー! こっちの予想を上回る罠を仕掛けてくるね!」
「ええ! 良くもまぁ日本にソラスを十数匹投下したものです!」
「言ってる場合ですの!? 撃破するか逃げるかお決めなさい!」
「いや、これは逃げた方が良いと思うけど…」
あんまり高く飛んで近づくと、尻尾で攻撃されかけた。
そのため、PWは低空飛行か距離を取って撃つしかない。
…ビームサーベル?
アレはクラスター兵器の技術を応用したエネルギー兵器ですので。
…と言えば、後は分かりますね?
そうです。大きな敵の中に入ると、威力減衰及びエネルギー消失と言った現象が起こるんですね。
つまり、光刃が消えると言うことです。
甲殻虫サイズなら良いものの、ソラスくらいになるとダメージを与えるどころではないのですよ…
「…おk、爆殺かんしゃく玉で吶喊してくる」
『こちら本部。今そっちに大佐が向かった。…無理に吶喊する事は許さん! 大佐が来るまで待機してくれ』
「…了解、と言いたい所なんですけどね。奴ら、既に300m以内に来てるんですよ…」
『こちら本部。良く聞こえないぞ、繰り返せ!』
「…もう良いです」
呆れた様子で無線を切る中佐。
…所でこの部隊の人たちは、年齢の割に随分若く見えますよ。
あ、霰は大人びて見えますけどね。
「全く… ソラスの奴ら、ゲームの呪縛から解放されたからって攻撃方法増えすぎだよ!」
「そうですねぇ。尻尾で対空攻撃とか、考えもしませんでしたからね」
「…何というか、これはもうカワイソラスではないような気がしますわ」
「数で攻めてきてるって事は、結局カワイソラスって事では?」
私の何気ない言葉が理解できたのか、突然ソラスの動きが変わりました。
急に咆哮を上げ始めたんです。
全員で。
グォォォォォォォォ!!
「うわ! ヘルメット被ってても、耳がやられる…」
「あ、頭に響いて来ます… い、しきが…とおく…」
「し、しっかりして下さいませ! 意識くらいは持って下さいませんこと!?」
「う… だ、ダメ…」
私は倒れました。
…意識は混濁してましたが、後の事も何となく報告を。
お前等! 伏せろぉ!
「こ、この声は…!」
「だ、誰ですの!?」
と言いつつ、2人が倒れる音。
ミキ大尉は、私が倒れた直後に倒れてました。
次の瞬間…
ピィィィィィィィィィィィィッ!
ズガガガガガガガ!!
もの凄い爆音と風圧が、私たちを襲いました。
-------------------------------------------------------------------------------------
「何とか間に合ったか…」
俺はジェノサイドレーザーをしまい、AS-100Fを構えながら近づく。
無論、俺の部下の元へ。
「おい、大丈夫か?」
「…リクさん、伏せろ!じゃ言葉が足りませんよ?」
と、仰向けで苦笑する章太郎。
「も、元隊長… ソラスって、あんな声出すんですね…」
うつ伏せのまま、ぼんやりと聞いてくるミキ。
「あ、あなたは… 地底の時の…」
と、安心するような口調の果穂。
「…お、お父様!?」
仰向けだったが、俺を見た途端に勢い良く上半身を起こす霰。
…あ、そうだったな。こいつも俺の部下になるんだっけか。
「…よぉ、我が娘」
「…状況を見て代名詞を変えない辺りは、やはり私の父親のようですわね」
「んな言い方すんなよ。俺だって接し方に困ってるんだからよ」
石ノ森夫婦はちゃんと分かってるのか、何もいわずニヤニヤしてやがる。
…俺が困った様子なのが、そんなに楽しいのか?
ただ1人… 状況について行けてない人物がいた。
「えっ? 地底の時のこの人が… 霰の父親ですか!?」
「…っ! この話はまた後だ。…奴ら、機会を伺ってたらしいな」
「え? どういう事ですか…?」
『た、大変です! 宇宙生物が接近しています!』
-