地球防衛軍R 第2話 終末への秒数 | EDFニュード・フォトン汚染対策本部

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EDFの小説モドキが主で、ボーダーブレイクの戦果報告や単発SSをあげてます。PSO2も追加されました

「…さて、訓練終了だね」

「ええ。…霰さん、出てきて下さい」

「…一言良いですか?」

「どうぞ」


私は思いっきり息を吸い込みましたわ。


「さっきのが全部訓練ってどういう事!?」


「うわ… 随分字がでかいね」

「当たり前ですわ! さっきまで前線にいたかと思えば、何か周りが緑色の物体で覆われてるんですもの!」

「まぁ、これが噂のVRトレーニングだよ」


作者の都合かどうかは知りませんが、実戦と思ってた第1話は訓練でしたわ!

当事者の私も、驚きと同時に呆れと怒りを覚えていますわ!


「作者、出てきなさい!」

「…一応、その辺の対応は総司令がやってるんですよ」


ミキさんが答え、総司令は苦笑しましたわ。

むむむ… 流石にここで色々やるわけには…


「まぁ、総司令の意向でもあるらしいんですけどね」

「あんたって人はぁぁぁぁ!!」

「…いきなり実戦に送るのもどうかと思ったんでね。まだ階級もないのに」

「そう言えば… 何か聞いたことのある台詞ですね。何処の台詞でしたっけ?」

「何年前のやつでしたっけ? すっかり忘れてしまいましたわwww」

「…まぁ、これから訓練と同時に君の適性を見極めてから、だね」

「そうですね。と言っても、隊長と少佐の子どもですから……苦手な事の方が少ない気がしますけどね」


ミキさんは何やら苦笑気味でしたわ。

…隊長? 少佐? それって一体誰でしょう?

その後の言葉は聞こえませんでしたけど…


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「鈴木は左へ! 僕はこのまま攻撃を仕掛ける!」

「た、隊長!? そっちは敵が…」

「他の隊員はライフルで援護を! …行くぞっ!」

『イエッサー!』


僕はロケットランチャー、[ゴリアス-99+]片手に敵へと突撃を仕掛ける。

近づいてくる敵にゴリアスをプレゼントし、その爆風の中に入る。


『こちら鈴木! 隊長、こちらは殆ど敵がいません!』

「念のためにそこで待機だ! こっちが終わったらまた指示を出す!」

『隊長、弾が… 弾が跳ね返されました!!』

「…なんだって!?」


周辺の蟻を強引にゴリアスで吹き飛ばし、弾丸が当たっている敵を見つける。

普通の蟻はそのまま死んでいくのだが、そいつだけは違った。


「…黒光りしてる……」


他の蟻達が毛で微妙に艶を抑えているのに対し、そいつは全く毛が生えていなかった。

脚のごく一部に生えているのみで、ガンメタリックと言った色合いの蟻だ。


「…本部応答願います。こちら石ノ森、新種を確認しました」

『新種…? どういった特徴を持っている?』

「ライフルははじき返され、今試しましたがロケット弾は爆風でもダメージを与えることが出来ません」

『何と言う…』

「今の所そいつは攻撃を仕掛けてはきません。攻撃パターンは不明のままです」

『…了解した。そいつに不用意な攻撃を仕掛ける事がないように。各隊員への通達を頼む』

「了解。…あ、一応特徴を言っておきますね。そいつは殆ど毛が生えておらず、体はガンメタリックです」


通信を終え、そいつを観察する。

…火炎放射器の類なら有効なダメージを与えることが出来るだろうか?

レーザーや陽電子砲の類では、跳ね返されるのがオチだろう。

…何か、何か有効なものはないだろうか?


「…各員に通達。弾を弾く蟻は放置、通常の蟻だけを殲滅して欲しい」

『アサルト2、了解!』

『アサルト5、了解!』


…今更だけど、今は市街地に出現した敵を殲滅することが任務だ。

今回は敵が大多数で出現したため、攻撃を仕掛ける人間も非常に多い。


「まさか、塗装しているとか……ないよね」


黒光りする蟻を見ながら思う。

こいつ等は何のために出てきたのか、と。

今日は12/28。

天気は晴れ。時折雲が空を覆っていて、太陽が見えない事があるくらいだ。

…この時はこの蟻が重要な働きを持っていることを、ちっとも知らなかった。


『こちらアサルト2、敵を殲滅しました!』

『こちらアサルト5、敵の殲滅を確認!』

「了解。一度本部まで戻って。そこで情報を集めよう」

『イエッサー!』


アサルトフォースは帰って行く。

さて僕も戻ろうか、と思った矢先、ソレは現れた。


空にシミのようなものが浮かび上がる。

中央ハッチの周りには、特徴的な棘状の砲台。

その外にでかいフラフープみたいなのが回っている。

過去に二度、地球を襲った敵母船と思われていた空母だ。


『緊急事態発生! 緊急事態発生! 敵の空母が確認されました!』

『…砲台が動いている! 各員は一度距離を取れ!』

『じぇ、ジェノサイドキャノンだ! 死にたくなければ距離を取るんだ!!』


ジェノサイドキャノンは橙色の光を落とす。

その光は羽毛のようにふわふわと落ちていき、そして……


ボッカーン!!!


「…相変わらず、圧倒的だなぁ」


呑気に感想を漏らす僕。

爆風が晴れた時、当然のように爆破された場所は何も残っていなかった。




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2037 12/28 PM3:22



悪夢は三度、地球に襲来した……




同日PM3:30、アメリカの本部が謎の攻撃で焼け野原と化す。

同時刻、ロシアに存在していたEDFユーラシア極北本部が爆撃によって壊滅。

同時刻、インドにあったEDFユーラシア南本部が謎の巨大生物の攻撃で全滅。

同時刻、中国から台湾へと本部を移動していたユーラシア極東本部が敵戦車部隊の攻撃で通信が途絶える。

同時刻、アフリカ各地で新種の巨大生物が確認される。EDFアフリカ連邦は交戦中との事。

同時刻、ヨーロッパで敵空母が確認され、中央ハッチから出てきた謎の砲台で一面焼け野原に。

同時刻、英国では大量のバゥが確認され、市民が惨殺されているとのこと。



二次大戦では巨大生物が言うことを聞かなかったためになし崩し的に始まったのだが…

今回はきちんと連携を取っている。

イギリスは大丈夫だろう。


「やれやれ… 俺の隠匿生活も、ここらで終わりか?」


俺はソファから立ち上がり、家の外へ出た。

EDFのアーマーを着て、各種強力な兵器と結城が試作した光線兵器を持って。