こんにちは!スタッフのYです。
先日、どう考えても8月に帰省できそうにないのと、取引先に当館のジオラマ・レイアウト一新のクラファンの宣伝をするのもあり、今月2回目の京都帰省をしました。
クラファンにつきましては今回READYFORで実施させていただくことになり、現在申請の審査中とのことで、来月の上旬にはこちらやTwitterで概要を説明させていただけるかな?と思っております。
さてさて、26日と27日に京都に戻っていたのですが、26日は挨拶回りで丸一日潰れてしまったので27日の午前中は遊びに使うことにしました。
という訳で久々に梅小路の京都鉄道博物館に来ました。
京都鉄道博物館は言わずもがな、弁天町にあった旧交通科学博物館からの移籍組を中心に、主に関西圏で活躍した車両たちが収蔵されています。
奇しくも、この日はナラ区の103系が廃車回送され、事実上大阪環状線から完全に103系が消えてしまいました…
実物だけが京都てっぱくの魅力ではございません。
旧交通科学博物館よりも迫力が増した圧巻のHOゲージジオラマ!
当館もHOゲージジオラマの新設を予定していますので色々参考にさせていただく、という視点だと新たな発見がありますね。
JR西日本の車両のみならず、ライバルである阪急や京阪、南海、近鉄の車両も在線しています。
毎度思うのですが、JR西日本とは全く接点のない名鉄2200系、しかも旧塗装がいるのはホントに謎です。
で、旧梅小路蒸気機関車館を模したエリアにも何故か箱根登山鉄道がしれっと紛れ込んでいます(笑)
どうせ作るならこういう小ネタ満載の方がいいですよね。
で、屋内部分の南端にある梅小路の引き込み線と繋がっているスペースにやって来ました。
ここでは定期的に現役の車両を展示しており、先日は若桜鉄道の車両が展示されていました。
おやおや?なにやら古めかしい客車が…
この客車はオヤ31と言いまして、新線ができたり非電化路線を電化した際に車両が施設にぶつからないかを調べる為の車両です。
専門用語を使うと建築限界を調べるものです。
上から見ても刺々しい…
この特徴から、ファンからは花魁車と呼ばれています。
トゲトゲを無視したら見るからに古そうな客車ですが、それもそのはず。
このオヤ31-31は1956年にオシ33-104という、戦後に連合軍専用の食堂車として活躍していた車両を改造して生まれた車両で、更に辿るとスハフ32-25という、1929年生まれの車両に行き着きます。
つまり御年93歳の大ベテラン車両ということになります
その特殊用途ゆえに滅多に走ることがなく、民営化に伴いJR他社に引き継がれた車両は全て引退しており、このオヤ31-31が最後の砦となっています。
また、JR西日本にとっても今後は当分在来線の新線や電化の話もないですし、昨今の事情を鑑みてもこの車両が現役を退くのも、そう遠い話ではなさそうな感じです。
オヤ31-31の特別展示は8月14日まで行われているので、90年以上走り続けている生きる伝説を見たい方はぜひこの機会に。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220624_03_oya31.pdf