妻夫木&松ケンという、一見世の婦女子に媚びてるのか?と思うようなキャスティングですが、内容は結構硬派。しかも、よく出来てます。


松ケンは『ノルウェイの森』に続いて学生運動時代の映画に出演。でも、こっちの役がムチャクチャ良い!


一見繊細そうだけど、実は意外にふてぶてしい。しかも、口から出まかせ出放題。それでいて、出会った人を惹きつけてしまう。何だか、植木等大先生の無責任男のキャラと根底で通じるものがあるような気がしました。


最後は逮捕されるんだけど、取調べでも出まかせ言い張っていて(字幕で語られるだけですが)、何だか「敗者」っていう感じがしない。


つーか、妻夫木との演技対戦でも、圧倒的に松ケンの勝利。妻夫木も頑張ってはいるんだけど、相手が悪過ぎ。


だって、物語の中でも、最後に泣いてたのは妻夫木君の方でしょ。(話が別)


個人的な補足をすると、知り合いが出演されてたのに、どこに出てたか分からなかったのが、非常に悔しゅうございました(涙)。