ようやく熊本でも公開されたので、観てきました。


そりゃあもう、平たく言えばエログロ満載です。
ストーリーがストーリーなだけに、いろんな意味で強烈です。


でも、やっぱり引き込まれちゃうですよね。
『愛のむきだし』同様、体感上映時間が短い。実際は2時間半弱だけど、わたし的な体感時間は110分(ビミョー…)。


やっぱり、とにかくでんでんですよ。
私なんぞ、でんでんと言えば『お笑いスター誕生』なんですが、ここでは私欲のために平気で人を殺しまくるイカレたオヤジを快演。


彼が演じる村田って、表面上はおもろくて親切なおっちゃん、そして儲け話に目が無い商売人。ところが実は猛烈なエロオヤジで、稀代の殺人鬼。
普通だと、これらを「表の顔と裏の顔」みたいに、正反対の雰囲気にして演じ分けるんだけど、この村田の場合、あんまり「二面性」という感じがしない。いや、確かに乱暴になったりするんだけど、実はずっと同じ調子に見える。それは、でんでんの演技がヘタというわけではなく、この村田にとっては人助けも「普通の」金儲けも「本当の」金儲けも、すべて日常生活の一部なんじゃないか?というのを、そんな演技で表現しているように思えた。いや、これはもちろん私だけの感想と解釈。


その分、主人公の社本(吹越満)は、クライマックスできっちり豹変してくれましたが。

その社本をクライマックスでなじる時の彼の妻の言い草が、あまりにもいつも私が嫁さんに言われていることとそっくりで、いたたまれなくなりました(恥)。


いや、ホントに人生は痛い(イタい)。


ラスト近くの修羅場のビジュアルが、私には『盲獣』+『夫が見た』と、ミョーに増村保造を連想させるものでした。




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