映画の感想、久しぶりですな。先月末、業務試写で観せて頂きました。九州新幹線開業に絡んだネタですが、公開は6月というビミョーなタイミング。


小学生の漫才兄弟「まえだまえだ」が、まんまの兄弟役。と言っても、両親が離婚したため、兄は大塚寧々母ちゃんの実家の鹿児島に、弟はオダジョー父ちゃんと一緒に福岡で暮らしている。


ある日、全線開通する九州新幹線の上りと下りの一番列車同士がすれ違うところで願い事をしたらかなう(流れ星かよ)と聞いた兄弟とその友達は、それぞれ親をだましたりして自力で熊本まで来て合流、一番列車すれ違いを待つことに・・・。


監督が是枝裕和なんでちょっと不安だったが、そこそこ楽しめた。子供たちの描き方が自然だったせいか。まあ、ツッコミどころもなきにしもあらずだが・・・。子供たちだけの冒険旅行(一部、修学旅行ノリ)を通して精神的に成長していく姿を描いた一種のファンタジーをやりたかったんだろうなと解釈。


わたし的には、登場人物の鹿児島のイントネーションが生ぬるいのが気になった。本当はあんなもんじゃありませんがよ。ま、どうでもいいけど。


ここでの鹿児島の町は、橋爪功と原田芳雄が放置チャリの整理をし、樹木希林がフラダンスを踊るというミステリーゾーン(違)。

兄ちゃんの学校の先生が長澤まさみ(喜)。なぜかショーパンばかり穿いて児童にナマ脚を見せまくるという、教育上非常によろしい先生。


定職にも就かずバンド活動に明け暮れるオダジョー父ちゃん。そのことを寧々母ちゃんに責められるシーンは、あまりにも我が家とそっくりでいたたまれなくなりました(恥)。


そのオダジョーに引き取られた弟が、友達に「大きくなったら仮面ライダーになりたい」と言うシーンは、悪い冗談かと思った(事務所的にOK?)。


クライマックス、一番列車がすれ違う場所として、熊本の川尻・宇土・宇城あたりがたっぷり登場。地蔵祭りの花火大会を見るにはもってこい(超ローカルネタ)の宇土CITYやら、いろんなとこが出てきて苦笑。もっとも、いよいよすれ違いというシーンでは、頭の中で『新幹線大爆破』のすれ違いシーンのBGMが自動再生されてしまった(苦笑)。


しかし、全線開通は3月なのに、映画の中では夏にしか見えんかったなあ・・・。


<『奇跡』公式HP>

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