一昨日、福岡での業務試写で観せて頂きました。
ジョニデとアンジー姐さんの初共演、しかも監督が『善き人のためのソナタ』のドナースマルクという、豪華と異色が入り混じった組み合わせ。
まあ、ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』的というか、そのヒッチコックをフォローした『シャレード』的というか…。まあ、世紀の大スターオードリー・ヘップバーンと、同じくハリウッドを代表するスターにして『北北西』などヒッチ作品に数多く主演したケーリー・グラントのW主演的作品『シャレード』が雰囲気的に一番近いでしょうか。監督も今回は肩の力を抜いた作品が撮りたかったんだなあ、と強く感じました。
監督の狙い通り、ここでのアンジーはセクシーなだけでなく、エレガントな美しさもきちんと表現されていて、彼女の新たな魅力を引き出すことに成功していると言えるかも。
ジョニデは相変わらず作品ごとに上手く化けています。ここでの彼は、ジャック・スパロウや一連のティム・バートン作品での役に比べると「普通の人」の役と言っていいのでしょうが、ところどころトボケた味わいの場面があり、その辺の意味においては「アク抜きしたジャック・スパロウ」とも言えるキャラかも。
近年のハリウッド製サスペンス・アクションと比べると「何かテンポが違うなあ」という感じがしますが、それはやはりヨーロッパの監督が撮ったためでしょう。