引退して年金生活を送る元CIAのエージェントが、いきなり命を狙われはじめ、昔の仲間たちはもちろん敵とも協力し、追われながら真相を追究する。
引退してもムダに元気なジジババ・エージェントたちの戦いを描いた、荒唐無稽系アクションもの。マンガみたいな話だと思ってたら、ホントにマンガ(DCコミック)でした。脚本も演出もいささか雑ですが、そこそこ楽しめました。
主役はブルース・ウィリス。最初の方でクリスマスの飾りが銃撃で木っ端微塵になるところは、(初期)『ダイ・ハード』シリーズへのオマージュか?
しかし、この映画の真の見ものは準主役たち。まさに「マルコビッチかくあるべし」と言わんばかりに豪快にキレまくるジョン・マルコビッチ。上品だけど色気があって、しかも銃を撃ちまくる姿がカッコよ過ぎるヘレン・ミレン(エリザベス女王がスナイパーやってるようなもの)。
そして、何といってもアーネスト・ボーグナインの奇跡の出演!「パイク!死ぬな!」の、「あのクソッタレ牧師は正しかったんだ!」の、あのボーグナインが出てるというだけで、もう感動!90歳をとうの昔に過ぎてると聞いていたのですが、動きもセリフ回しもしっかりしていて、年齢をまったく感じさせません。一番元気なジイさんは、実はこの人だったりして。