今週の木曜日に業務試写で観せて頂きました。但し、3D版の公開も話題になっていますが、今回は平面版でした。
私、結構チキン野郎なんで、検索に引っかからないように、作品名や固有名詞などは伏字にしております(獏)。
前作の2作目では、クライマックスのあり得ない展開と、それで真剣に感動した観客が続出したという話に、作り手も観客も正気じゃない、と嘆いたものです。それに比べたら、今度の“完結編”はマトモ(飽くまでも、前作と比べたら、です)ですが、それでもやはり“泣かせ”に強引に持っていくための不自然な展開が多少目立ちます。しかも、100歩譲って2作目が本当に感動できたものだったとしたら、わざとあっさり描いたのか、それとも単に中途半端なのか、今回は“泣かせ”の要素がかなり淡白といった印象を与えます。観終わった時に「え?これホントに完結編?」と思ってしまったほどです。
まあ、前作のクライマックスのように、「そんなことしてるヒマがあったら、さっさと救助に行けよ!」とツッコミを入れたくなるような展開も相変わらずありました。それに、ここぞというセリフを数人の登場人物に分担して言わせるという、観ているこっちが恥ずかしくなるような、「いつの時代の映画だよ!」と、またまたツッコミを入れたくなるような場面もありました。
それらは「しょーがねーなー」と諦めるとしても、台風が接近しているのなら、ジョン・スタージェスの『宇宙からの脱出』みたいに台風の目を活用して救助するとか、施設の設計者がいるんだから、彼と仙●が危険を冒して施設の奥のほうにある複雑な装置をいじって事態を打開しに行くという『タワーリング・インフェルノ』みたいな展開にするという手がいくつも考えられるのに、どれもこれも中途半端に処理。なのに上映時間130分って…。
まあ、いろんな意味で予想通りの作品でしたね。