良き先輩ライター、岸川真さんの新刊(発売されたのは数ヶ月前ですが…)。
映画学校の講師としての、そして、かつて名脚本家&監督の新藤兼人のロングインタビュー本を書かれた実績から、シナリオ・ライティングを基礎から、具体的に、そして実に分かりやすく教えてくれます。
ただし、岸川さんの本がいずれもすごいのは、良い意味で“外見”を裏切られること。この本も、一見、フィルムメーカーを目指す若者(戸籍上の年令ではない)向けのハウツー本ですが(いや、基本的にはそれで間違いないです)、よく読めばいろんな側面が見えてきます。シナリオに限らず「物を書く」ことへの基本姿勢、映画の見方、映画にとって脚本がいかに重要なものか…。そして、岸川氏自身の作品『フレッシュ!』の脚本とそのメイキング(?)を掲載し、その脚本の成立過程を詳細に描写することによって、シナリオ作りの具体例を示すと同時に、氏の苦闘ぶりがドラマチックな迫力を持って迫ってきます。
映画を作りたい人や脚本家を目指す人はもちろん、映画ファン、そして「表現すること」を生業とする人にとって、大いに参考になる一冊だと思います。
『だれでも書けるシナリオ教室』 岸川真 著 芸術新聞社
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