1作目ほどではないにしても、充分楽しめました。これだけやっていれば、立派に合格点でしょう。


WアイアンマンVSミッキー・ロークという展開をヴィジュアルはかなりインパクトあります。ただ、その肝心のクライマックスの戦いにしても、トニーが新元素の合成に成功する件にしても、「意外にあっさり」という感じが強く、その辺が最大の弱点かも知れません。


それでも、見せ場がうまい按配に配置されているので、最後まで飽きずに観れます。あ、「最後まで」と言えば、例によってエンド・タイトル後にもちょっとした展開がありますので、最後まで観て下さいね。


個人的に印象に残った点。まずは前半のモナコ・グランプリのシークエンス。モナコになんか行ったこともないのにミョーなデジャ・ヴを感じたのは、ジョン・フランケンハイマーの『グラン・プリ』を観ていたせいかも。ネタが同じだから当たり前なんですが、物語のキーとなる場面の撮影場所がかなり共通しているような気がしたのですが、思い過ごしでしょうか?


あと、ヘンに盛り上がったのが、クライマックスのエキスポのシーン。陸海空軍と海兵隊仕様のドローンが登場するところで各軍の歌(?)が鳴り響くのですが、かつてのハリウッド製の戦争映画を見まくった身には、耳に馴染んだ曲がメドレーでかかるわけで、ちょっとエキサイトしてしまいました。


それにしても笑えたのは、ゴツい男たちの軍団を素手で全員ノして、しかも呼吸がまったく乱れなかったスカーレット・ヨハンソン(ブラック・ウィドウ)が、実はこの映画の中で最強のキャラだったということかも。