フェリーニの名作『8 1/2』をベースにしたミュージカルの映画化。

ダニエル・デイ=ルイスのダメ男ぶりが身につまされますが、私の方はこんなにモテちゃいないから、まあ他人事です(爆)。

そのダニエルさん扮する映画監督をめぐる女たちの顔触れがすごい。しかも、最近で言えば『バレンタインデー』みたいに、「大スターを大量に揃えたけどカラミはあまりなし」な別撮りではなく、同一フレームに並んでいる光景だけでも壮観。

中でもニコール・キッドマンとペネロペ・クルスなんか、よく共演をOKしたもんだと感心しましたが、二人にとってトム・クルーズはすでに“過去”なのね、と納得(すると同時に、女性はやっぱり強いなあと実感)。

ソフィア・ローレンはさすがにちょっと見ていて気の毒になりそうでしたが、クレジットだけでなく演出にも“最敬礼”感が漂っていました。

『シカゴ』のロブ・マーシャル監督(『SAYURI』?なかったことにしときましょうか?)だけに、ミュージカル映画としては手堅い出来。上映時間がほぼ2時間ちょうどというのもグッジョブ(ミュージカル映画って、歌や踊りが入るせいか、2時間超すのが多いですね)。

でも、やっぱり日本じゃ当たらないんだろうなあ・・・。