歳をとっても親はいつまでも親で
子はいつまでも子に変わりない
昔はある程度歳をとり
亡くなれば
それは大往生なのだから
悲しむことはないと
思ってた
私はまだ経験していないけど
きっと親との永遠の別れは
歳は関係なく
深く悲しいものなのだと
この歳になって感じる
心友のお母さんが
天国へ旅立たれた
通夜を行わず明日葬儀と聞いたが
夜に式場を訪ねた
お母さんの友人が故人を
偲んでいた
アルバムを見て思い出に浸り
顔を見て最期のお別れをして
帰られた
友達っていいよね
心友がポツリと言った
そしてそこから私は心友と
二人になり
久しぶりに色んな話をした
こんな時に長居するのは
不謹慎かとも思ったけど
とても楽しい時間だった
最近予定がすれ違いが続き
久しぶりにやっと会えた
お母さんのお陰
そしてお母さんのアルバムの中に
一枚だけ
なぜか二十歳の頃の
私たち二人の写真があった
なぜここに
この写真が
周りはみんな後ろ向いてるのに
なぜか二人だけ
笑顔でハイチーズ
ハリのあるお肌
派手なスカート
確かにここ行ったよね…
帰りの車中ひとり
また思い出し笑いが
止まらなかった
そしてまた不思議なご縁を感じた
お母さんのアルバムの中に
若かりし二人が写ってたこと
お母さんが今日の日に
私たちに見せてくれたような
気がしてならないのです…
世の中のことなんて
何も知らない二十歳の二人
三十数年後に開いたアルバム
一瞬にしてあの頃に
タイムトラベルした瞬間でした
今日は色んな引き寄せを
感じた一日
ご冥福をお祈り致します