タイヤの慣らし | yarimizu店長のひとり言

タイヤの慣らし

これは時々耳にする事なのですが、「せっかく良いタイヤに交換したのに、乗り心地が硬く感じる!」とか、「静かだから!と言ってこのタイヤにしたのに、静かになるどころか逆に煩くなった!」と言った感じの言葉の数々です。

では、ホンとに交換したタイヤが原因で逆の作用をもたらしているのか?


答えは、チョッピリ正解ですが、本当は誤解!なのです。


先ずは新品に交換したのに乗り心地が悪い!の理由ですが、この要因の多くは交換前の空気圧にあるケースが殆どです。

ご自分から率先してタイヤ交換に来られるお客様の場合、タイヤが交換時期に達していても空気圧の管理はキチンとされてるかもしれませんが、多くの方の場合、適正空気圧で管理されてるケースはまだまだ少ないのが現状です。

メーカー指定空気圧よりも低い空気圧のタイヤから、指定よりも1割程高い利用空気圧にすると、最悪の場合100kpaの差が有るケースも出て来ます。

そこで新品になったら”硬い!”となるのです。


そしてタイヤを替えたら逆に煩くなった!と言うのは、新品のタイヤのパタン(溝の模様の事です)が仕事をし始めた時の準備体操の音なのです。

それまで、クルマにあわせて徐々に磨耗して来て、すっかり馴染んだタイヤでしたし、音質も永い間に染み付いてたでしょうから気にならなくなってた!(ここが重要です)所へ新品のタイヤを装着すると、またゼロからのスタートになってしまいます。

皆さんのクルマのタイヤのトレッド(溝が切られえてる部分-路面に接してる部分)を見てみて下さい。
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新品の時と同じ様な”ツルッと”した様な状態のまま磨耗してるタイヤはゼロの筈です。

どれもがささくれ立ったり、変に削られた様になってたりしてる筈です。(加減の大小はあれど)

それがタイヤの発する音の原因でもあったりするのです。(殆どは溝の存在自体ですが)

ですから、タイヤ同様ドライバーも慣れる必要があるのです。

一部、あまりにもタイヤのパタンノイズが減少して、車内のギシギシとかキュッキュッと言う音が目立ってしまい、煩く感じるようになった!と言うケースもあります。

雑踏になれてしまっていて、普通に会話していたのが知らず知らずの内に自分の発する声が大きくなってる事に気付かない。

それを気付かずそのままシ~ンとした室内で発してしまって、出した声の大きさに自分自身がビックリしてしまう! と思えば良いでしょうか?


ご自身が新品の靴を履く事を想像してみて下さい。

幾ら高級な靴でもオーダーメイドで無い限り、最初のうちは”硬いなぁ”とか、”ちょっとキツイなぁ”とか感じたりするでしょう?

あれと同じ事なのです。


新品の靴も徐々に慣らして行く様に、タイヤも慣らしを行なって快適に使って行きましょう!勿論ドライバーもタイヤに慣れて貰わないといけませんが。