意見が違うのは駄目な事。
わたしの望みは基本的には否定され、稀に自分と同じ意見だったときは肯定された。
親の意見や望みを汲み取り、その通りにしていれば望みは叶った。
物事や金額の大小は関係なかった。
親の価値観をわたしに押し付けてきた。
習い事、塾、進路。バイト。そういう事だけではなく、日常全てにおいて。
誕生日やクリスマスプレゼントも、わたしがお願いしたものではなく自分があげたいもの。
ゲームなんかもわたしは欲しがっていないのに、自分で勝手に買ってきて、楽しそうにしろ、喜べと騒ぐ。
ビックリマンシールが流行れば、コンビニで箱買いしてきて、お菓子は捨てる。
学校で使う絵の具セット。わたしに与えられたのは200色以上の色が入っているプロ仕様の物だった。
近くにマクドナルドが初めて出来たときは、朝ご飯が毎日、何週間も朝マック。
しかも、学校があっても車に同乗し一緒に買いに行くことを強要。
拒否すると不機嫌になった。
つまらなくても、飽きても、父の顔色を見て喜ばなくちゃいけなかった。
続く