新年の映画第二弾は『コンクリートユートピア』


新年早々の地震は、当地もかなり揺れて恐かったです。

未だ続く余震、厳しい寒さの中、先の見えない避難生活を送ってらっしゃる皆様、どうか御身御大切に、と祈らずにはいられません。


映画の内容を考えて、見るのに躊躇いがあったのですが、韓国映画が近くで上映されることは滅多にないこと、ビョン様の演技は間違いないこと、で思いきって出かけてきました。






未曾有の大地震に町は壊滅。奇跡的に残った一棟のマンション。住民以外の人々も避難してくる。

新婚のミンソン(パク・ソジュン)、ミョンファ(パク・ボヨン)夫妻の部屋にも母子連れが助けを求めてくる。
通路やロビーにも避難民が居て、住民との諍いが起きるように。
マンション住民は、避難民との共生か排除かを投票。過半数で排除を決める。
ミンソン達も不本意ながら、母子連れに出ていくように言わざるを得ない。
マンション住民は、自分たちの生活を守るため、防犯隊を結成、隊長にヨンタク(イ・ビョンホン)を選ぶ。
彼らの行動は徐々にエスカレートしていく。

危機的状況であればこそ、助け合わなければいけないのに、集団ヒステリーの恐さは排除の方向に向かっていく。
歴史が物語る恐ろしさ...暗澹たる気持ちになります。ガーン
イ・ビョンホンの演技は、人相も変わるほどの怪演!

ミンソンを喪い、彷徨うミョンファにおにぎりを渡してくれる人々。
生きる力を無くしたミョンファに、「生きてるからには生きないと。」と。
ラストに僅かな希望でした。