それまで私はいたって平凡な主婦だったんです。かわいい子供と働くだけが取り柄の夫とごく平凡な小さな幸せを沢山感じることのできた生活を送っていました。
人生の歯車とでもいうのでしょうか、少しずつおかしくなってきたのは、「もしかして?」
と思うようになってきた夫の行動が引き金でした。疑いだしたらきりがなく、疑心暗鬼と子育てとの狭間で自分がおかしくなってきたのも分からずただ全てを夫のせいにしていた気がします。
もうどうしようもなく一気に離婚という選択に突っ走ってしまいました。
今思うと、私のたいしたことのないプライドが傷ついたというだけで大事な選択を簡単にしてしまったのだと思います。![]()
しかし、あのころの私は意地を張って離婚が理由に言い訳がましく思いたくもなかったのだと思います。離婚がなければあんなことに首を突っ込まなかったと思うし。だから今思えばやっぱり離婚が全てのきっかけだったと思うのです。
私を含め離婚した子持ちの女性が考えることは、まず子供を守ること、そのためには、「自立すること」が一番の命題になると思います。
この子のためならなりふり構っていられない。仕事して働いてこの子を守っていかなければという思いだけでした。だから仕事できるなら何でもいいという気持ちでなりふりかまわず探しました。
やっとの思いで見つかった仕事が食品会社の工場で野菜を切るパートのお仕事。始めは自給850円、でも文句なんていってられない、離婚した子持ち女性を雇ってくれたんだから。生活は切り詰めれば何とかやりくりできるからと。
パート仲間はみんな親切で居心地のいい職場でした。それも私と境遇が良く似た人達がいたことも私には幸しました。