夢見月学園高校SSー君には愛が必要ですー | *ハロー、プラネット。

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キミをキミを さがしにいきたいの

美作みづき。さんから
光徳天音君お借りしてます( *´艸`*)



◇◇◇◇◆◆◆






いつものように調理室に遊びに行った帰り、
月見里先輩から貰ったカップケ-キを手に持ちながら静まり返った廊下を歩く。

角を曲がったところで、自分のものとは違う足音が聞こえ
美野原琴は顔を上げた。



「光徳?」



前から歩いてきたのは光徳天音。琴のクラスメイト。
名前を呼ぶと、天音はチラリとこちらに目を向けた。相変わらず無表情。


「放課後に会うの珍しいねー」

「…」

「何かしてたの?」

「……別に。」


無表情で、無愛想で、無口で……って、やっぱり光徳は話しづらいなぁ。琴は眉を下げながら笑う。ちなみにそれは天音本人に何度も言った事があるが、「別に話さなくてもいい」なんて言われ、その度に琴はやはり笑うしかなかった。



「…それ」

「ん?」

「なに?それ?」

天音の視線の先にあったのは、先程貰ったカップケ-キ。その問いに、これは2年生の月見里誠先輩から作って貰ったんだよーと、琴はニコニコと答えた。




「……好きなの?」

「ん?カップケ-キが⁇好きだよ」

「………」


自分が聞きたい答えと違っていたのか、天音の眉間にシワが寄る。
あれ、珍しい。と、琴は少しだけ驚いて、少しだけ笑った。


「こうと…」

「あんたは、恋人は多かったかもしれないけど、」

「え?」

「…意外と、何も知らないんじゃないの」

「…え、何の話?」

「………」

「光徳?」




「…俺が、食べてあげようか」




そんな天音の言葉に
キョトンと。琴は首を傾げる。
天音はまっすぐに琴を見つめる。



「光徳もしかして甘いモノ好きなの?調理室に行けば貰えると思うよ?」

「……」

「これはあげないよー。俺が貰ったんだから」

「……別に、いい。それはいらない。」

「あれ、そう?」


何を考えているのか分からない天音を見ながら、琴はまた首を傾げた。「意味わかんないよ光徳」思った事を口にすると、天音は何も言わず琴の隣を通り過ぎて行った。うーん。ますます分かんない。



「…ま、いっか。」


光徳が意味わかんないのは今に始まった事じゃないし。なんて。
手の中にあるカップケ-キを持ち直し、琴はまた足を踏み出した。






"俺が、食べてあげようか"






誰が?何を?