名作の語りべ芙美のブログに

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「新古今和歌集」その二『式子内親王』を

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そちらものぞいていただけると嬉しく思います

 

スタンドエフエム

 

 

画像はネットよりお借りしました
 
 
巻第三夏の歌
 
240番
 
『帰り来ぬ
昔を今と
思ひ寝の
夢の枕に
匂ふ橋』
 
再びは帰ってこない昔を
今のことのように懐かしく思って寝る
その夢の枕に
昔を思い出させる橋の香りがかおっていることだ
 
この同じ夏の歌の175番目には
持統天皇の
『春すぎて
夏きにけらし
白妙の
衣ほすてふ
天の香具山』
の歌があります
 
268番
 
『夕立の
雲も止まらぬ
夏の日の
傾く山に
ひぐらしの声』
 
夕立の雲も残り少なく晴れ
夏の太陽の傾いて行く山に
涼しくひぐらしの声が聞こえている
 
277番
 
『黄昏の
軒端のハギに
ともすれば
穂に出でぬ秋ぞ
下にこと問ふ』
 
黄昏時の軒端のはぎにどうかすると
まだ表面には現れない秋が
忍びやかに訪ねてくる
秋めいた風にその葉は密かに揺れている
 
目に見えない秋の風と
それに答えるかのように密かに揺れている萩の葉
優しい作者の眼差し
 
こちらまで暖かい気持ちになります
 
 参考文献
  河出書房【日本古典文庫】12
 
 
 
在りし日のピカソ
 
 
ひんやりシートの上でお昼寝
 
 
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