名作の語りべ芙美のブログに

お越しくださいましてありがとうございます

樋口一葉【日記】その二を

YouTube にアップしておりますので

下のサムネイル画像をタップしてお聞きくださいませ

今後ともどうぞよろしくお願いいたします

 



 

スタンドエフエムにも朗読をアップしております

そちらものぞいていただけると嬉しく思います

 

スタンドエフエム

 

 
一葉から桃水宛の手紙
           (一葉記念館蔵)
 
桃水からの一葉あてのはがき
           (一葉記念館蔵)
 
 
桃水からのはがきが残っているのは
一葉が大切にしていたからとうなずけますが
一葉の手紙が残っているというのは
憧れの人桃水が大事に保管してくれていたということなので
嬉しい限りです
 
又、一葉の没後、記念碑が建った時
その式典の写真に与謝野鉄幹晶子夫妻らと共に
桃水の姿を見つけた時も一葉になり代わり
私の胸は熱くなりました
 
桃水は書いた作品より一葉の憧れの人として
有名ですが明治24年新聞連載の小説 
「胡砂(ござ)吹く風」があります
 
一葉の「蓬生日記」明治26年2月23日に
こう記されています 
 
【「胡砂吹く風」上下2巻をくださる
          表紙 も美しく口絵も立派であります】
 
 
 
私の手元に古い新聞のきりぬきがあります 
 
2006年4月29日
朝日新聞「愛の旅人」
 

 
 
あの雪の日の翌日
明治25年2月5日の東京朝日新聞の記事
 
 
一葉 の日記の雪の描写を裏付けている
 
 
一葉の日記の中に
【種々の感情胸に迫りて
「雪の日」という小説一編あまばやの腹稿たる】
 
と記されていますが
 
明治26年3月創刊まもない【文学界】に
出世作『雪の日』を発表 
 
小説「雪の日」を書いたのは、あの日記の雪の日の1年後のこと 
 
そしてこの一葉の日記が公開されたのは
一葉死後16年経た1912年(明治45年)のことでした
 
存命中だった半井桃水は
【今まで一葉女史の一番の理解者だと思っていたが
一番理解していなかったようです】と語り
一切、弁明はしなかったとか
 
ー参考文献ー
  筑摩書房 「北村透谷 · 樋口一葉集」
  朝日新聞
 
 
「たけくらべ」「にごりえ」「日記」と
樋口一葉をお聞きいただきましてありがとうございました
 
 
次回は【源氏物語】より
『須磨の巻』を
原文でお送りする予定です
 
コロンビア大学名誉教授の故ドナルドキーン氏が
日本の古典の中で一番美しい文は
源氏物語の須磨の巻と世界に紹介されました
 
氏は18才の時アーサー · ウエーリー訳の
「源氏物語」に感銘をうけて
その後、京都大学に留学 
 
日本文学 
日本学者
文芸評論家
日本文化研究の第一人者
 
2008年文化勲章を受賞
東日本大震災後、日本国籍取得を申請
2012年に受理され日本国籍となりました
 
日本語名の漢字は
鬼 怒鳴門(キーン ドナルド)
 
 
次回は
その古典の中でもっとも美しい日本語といわれている
【源氏物語】の須磨の巻をおとどけいたします
 
お聞きいただけると
嬉しく思います
 
 
須磨寺の御朱印帳
         平 敦盛
 
  ー画像はネットよりお借りしましたー
 
 
 
在りし日のピカソ
 
 
庭からの贈り物  食用菊