さて、お気に入りのNu-ClearCustomSoundsのシールドのサウンドを
一言で云うなら、
“マイクに例えた場合、他のシールドがダイナミックなら
Nu-ClearCustomSoundsはコンデンサ、しかもオンマイクの音”だ。
そんな、Nu-ClearCustomSoundsのシールドを使ってみて
“なるほど”と思ったことがある。
それは、実機のアンプとエレキギターを繋いで使う使い方ではなく
きちんと“デジタルレコーディング向け”と謳われていること。
ところが、世の中に他にそのようなシールドがほとんどない。。。
事実、これまでいろいろな楽器店に
“DTMでのアンプシミュレーターなどを使ったエレキギター録音に
向いているシールドは?”
と訊いてみたが、大体のところは
「宅録に特に向いているというものはなく、
実機のアンプに差して良いものはデジタル録音で使っても良い」
との答えが返ってくる・・・
さらには、DIを使うことを勧めて来る店もあった。
手軽に音の感度や音圧などを調整できるものが多く出回っており、
それも、便利でアリかもしれないが、
“シールド1本のみで、存在感のある音”
をあくまでも追求したい・・・
そのような状況下で、高価なものは避け、一番多く出回っている価格帯
のものの中から、勧められたシールドを何種類か入手して試して来た。
確かに、音質は良好なものが多かったが
ただ、ヴァーチャルアンプで音を歪ませたときに
実機のように音が前に出てくる感じがイマイチな印象のものばかり・・・
これは、デジタル録音における最大の課題で、例えば
実機のハイゲインのアンプで鳴らした音をマイク録りしたサウンド
と比べると、同じモデルのアンプシミュレーターを選んで
音質を真似てみても、どうしても音圧では実機に敵わない。。。
でも実は、Nu-ClearCustomSoundsのシールドXC01は、
他のものと比べるとパワーは低めだが、音を歪ませると
音が前に出てくる感じに長けており、その部分でも
“デジタルレコーディング向け”だと痛感している。