【DTM】シールドケーブル2024春の陣~デジタル楽器でのエレキギター録り | MAGOBEi THE9th【まごきゅう】~音楽クリエイター

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 オリジナルソングや製作過程の紹介




近年、DTMでのオーディオインターフェイスを使ったデジタルレコーディングでの

モデリング・アンプ、エフェクト・プラグイン等を用いたエレキギター録りの際に

は、Nu-ClearCustomSoundsのXC01というシールドを気に入って2年以上愛用し

 

てきたのだが、録り音がクリアー過ぎて、伴奏と混ぜるとピッキング音が耳障りに

 

目立つ箇所が毎回出ていたので、今回再び新たなシールドを求めて動き出した次第。

 

 

 

 

 

 

 
手始めに、Nu-ClearCustomSoundsのメーカーに問い合わせて

事情を説明したところ“XC00 Nu-tral”という種類のものを一番に勧められた。

次に、以前G-spot Cableという種類のものを買ったことがあるOyaideという

メーカーに問い合わせてみたところ、最新のEcstasy Cableというものを

強烈にプッシュされ、さらにいろいろな楽器店にも問い合わせてみたところ、

他にもOyaideのQAC-222Gとforce'77Gという種類のものも良いという情報を得た。

 

また、近所の楽器店に前々から勧められていたGeorge L'sのGLS.155も…悩ましい。

force'77GとGLS.155は、だいぶ前の製品で売れ残っているものということだが、、、

以上5種類を入手し、いざプラグイン!!…果たして、残り物にも福があるのか否か!?



●Nu-ClearCustomSounds
XC00 Nu-tral




Nu-ClearCustomSounds初のデジタル楽器向けケーブル。
低音の効いた暖かみのある音で、XC01よりもパワーがあり、
XC01には及ばないまでも非常にクリアー。
Nu-ClearCustomSoundsのシールドは、エレキに繋ぐとダ
イレクトにピッキングのニュアンスが伝わっている感じが断
トツで、ずっと弾いていたくなるほどに弾き心地が良い♪
伴奏と混ぜてみたところ、歪ませたときにピッキングが耳障

りに聴こえる部分は、かなり軽減された。



●Oyaide
Ecstasy Cable




2022年に満を持して7年ぶりにリリースしたという新作。
メーカー曰はく「音の解像度が高く非常にクリアー」と
強烈にプッシュされたが、確かにその通りで自分が持って
いるOyaideのシールドの中では音の解像度が一番高く、
“シャキッ”とした印象。パワーは他のOyaideのシールド
よりも気持ち低めか。中音域が強く出ているので歪ませる
と“ザクザク”という印象だがコード弾きでは、まとまり感
がある。これまで試して来たシールドの中で最もデジタル
っぽい音。



●Oyaide
QAC-222G

 



あちこちの楽器店のシールドに詳しい店員たちに口を揃えて
「EcstasyよりQAC-222Gの方がクセが少ない」と云われたが
確かにその通りで、すべての帯域がバランスよく出ていて
クリアー。自分が持っているOyaideのシールドの中では
一番パワーがある印象。



●Oyaide
force'77G

 



これまで試して来たシールドの中で最もクセがなく素直で
フラットかつクリアーな音。意外とパワーもほど良く出ており、
どんなジャンルの音楽にも使えそうだ。
こんなにリーズナブルで良いシールドがあったなんて。。。
しかも、すでに生産完了とのこと…なぜに!?残念極まりない・・・



●George L's
GLS.155 black

 


ソルダーレス(はんだ付けなし)ケーブル・ブームの火付け役!
ケーブルとプラグがはんだ付けされず、ネジで固定されている。
これまで試して来たシールドの中で最もケーブルは細いが、音
は見た目と裏腹にほど良くパワーがあり、真っ直ぐ前に出て来
る感じは今回試したものの中では一番。それ故に歪ませると中
高音域が強く感じられ“ザクッ ジャリッ”とした印象に。また、
上記の国産メーカーのものたちと比べると、アナログ感がある。
こちらもすでに代理店が輸入契約終了で国内在庫分のみらしい・・・



なお、使用したエレキギターは

いつもの青いフェンダージャパンのストラト。

 

 

 

 



さて、今回試してみた中でNu-ClearCustomSoundsとOyaideは

モダン的で、George L'sはトラッドなサウンドに感じた。

特に、EcstasyとGLS.155は対極のタイプだが、前者はEDMを始め

とする現代的なサウンドにマッチするだろうし、後者はヴィン

テージ・ロックサウンドなどにマッチすることだろう・・・

これまで、できるだけクセのないシールドを求めて来たが

今回試した、いずれのシールドも素晴らしい特性を持っているので、

今後は、彫り起こした楽曲に合わせて使い分けてみようと思う。


ところで、今回気付いたことは

どうやら時代は、音にクセのないものというよりも

何かしらの個性を持たせたシールドへと

移り変わって来ているようで、何だか

“シールドもエフェクトの1つ”みたいな感覚を憶え、

 

近い将来、これまでの常識をブチ壊すようなものが出て来る

 

そんな予感がしている…

 

個人的には、Nu-ClearCustomSoundsのように

デジタルレコーディングに特化したものを

どんどん世に出してもらいたいと期待しているのだが・・・


ともあれ今後も、ますます音質の良い

より優秀なシールドたちが生まれるに違いない。


たかがシールド、されどシールド。

シールド一本でも驚くほどに音が変わる!!

まさに、目からならぬ

“耳から鱗”!?



※あくまでも個人の感想