2日間、顔を出さなかった母は、今日をどの様に迎えるのでしょう…
弟が本州から母に会いに来てくれました。
先ずは空港から、施設に直行。
11時20分頃でした。丁度、係の方が、母を昼食のお迎えに来て下さって食堂に向かうところでした。
廊下で遠くからも私にすぐ気付き、嬉しそうに笑いました。
「〇が来てくれたよ」と、母に言って
「後で連れていきますから…」とスタッフにも伝え、一旦お部屋にUターン。
マスクをしていたので、母は、弟の事をすぐわからず、私の連れかと…思ったそうです。(ん? 連れって、だぁれ…?)
K(弟の息子の名、母にとっては孫)は、何歳になった?どうしてる?まだ結婚しないのか?とか、相手の家に、挨拶にいったのか?とか、兎に角しつこい…
更にすぐ忘れるので、同じ事を一回りしたと思ったら、いつもの様に何度もまた繰り返していたので、温厚な弟も苦笑しつつ、辟易していたのがわかりました。
でも、母はニコニコして、初めてのようにして何度も聞いてしまうのです。
少しして、昼食の食堂に、連れて行くと、席が変わったとかで、奥の方に移動しておりました。
食事が終わって帰って来てから
「席、変わったの?」と聞くと
「テレビが見え辛かったので、空いている席に変えてもらったの…」と。
(あらら、同郷の彼女は関係なし?)
もう、普通の感覚はなくなっているのでしょう。
同郷のSさんの名前を出しても、「誰、それ…」という感じで
「そう言えば、そういう人がいた…車椅子の人…」毎回の会話の流れ…
何と、小さな街の同郷のSさんは、弟の同級生のお母様と言うことがわかりました。
田舎は小さな街でしたが、ここは北海道の中心都市。やはり本当に世間は広い様で狭い…
それでも自分の気持ちを伝える事はできたようで、これはある意味で、喜ぶべき事ではあります。
そして、かれこれ3時間以上施設で私達は過し、母はその間、一度も横にもならずベットに腰掛け、一緒に話をしていました。優しい穏やかな時間が、過ぎていきました。
帰りに何時ものように部屋の、ドアから顔を出し曲がり角で振り向くと、母は手を振っています。
下の駐車場に着くと、母の部屋の窓を見上げました…弟に、
「何時も母が……???」と言おうとしたら、そのいるはずの母が、今日もいません。窓に貼り付いている筈の母の顔が、やはり今日も見当たりません💦
またまた私は可笑しくて、可笑しくて…
きっと疲れたのね…
お母さん
28センチの君は、明日も行くよ!
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