入居2日目
どうしても、行ってあげたいのに、昨日は時間がとれず、1時間くらいでしたが、顔を出しました。
きっと、不安いっぱいの長い長い時間だったに違いない…
急いで出かけたら、こういう時に限ってマスクを忘れてしまいました。
老人施設にマスクは必須です。
途中で買って漸くたどり着くと、母はベットにテレビもつけず、ただ横になっていました。
音がしたので、私とはわからずに慌てて身体をおこしましたが、私の顔を見ると、すぐ満面の笑顔になりました。
「お母さん、ずっとここに居るの?もう帰れないの?」と必死にも聞こえるような声で、私の顔をみて何度もききました。
兄夫婦は、施設に慣れるまで、里心がつくから、暫くは外泊はさせないと言い切ります。
私に、できることは、何時も母の気持ちに寄り添うだけ…
ですから母の意志を一番に尊重してあげたいのですが、そこが難しい所です。
兄夫婦は、母を管理するという目線で、その立場で一生懸命やってきた自負があります。
栄養管理、体調管理を始め生活を管理してそれが一番だと思っています。間違ってはいませんが、私は最後の大切な時間は、決められた事を守る事が大事ではなく、人の迷惑にならない程度に、もっと人間らしく、我が儘に自由な時間を過ごして欲しい…と思うのです。
私は娘として、自分で出来ることをやれば良いのだ…と思う事にしています。しかし、母が帰りたいのは決して娘の家ではなく、別れを告げた自分の部屋なのです。
何も答える言葉が、みつからず
「もうすぐ〇(私の弟)が、来るよ!その時、家に来る?」
「ううん、ここでいいよ…ここに皆で一緒に寝よう…」
棚に置かれたコーヒーは、開けた様子もなく、白い真新しい布巾が、掛けられたままでした。
コーヒーを一杯だけ一緒に飲んで
「ここは、お母さんの家なんだから、私が遊びに来たら、お茶くらいお母さんが入れてくれてもいいんだよ!」と言うと
「………?あらぁ…本当だネ」と二人で大笑いしました。
3階の部屋の窓から一生懸命、手を振る母を背に、何とも複雑な気持ちで帰路につきました…
そう言えば
取り残されてい編み物の籠を、母の元に届けてきました。
でも、今はまだまだ気持ちがそこにないのでしょう
直ぐに、ベットの下に押し込めていました。
そう…編み物は、ゆったりと温かく幸せを編み込むものなのです。
私は、残された時間を母と一緒に、施設で編み物をして過ごしたいなぁ…と思っています。
それには、もう少し時間が、必要でしょう…
編物教室のご案内
「そろそろ何かを始めよう!」としている方…
そんな方に、編み物教室のご案内をさせて頂きます。
場所 札幌市清田区
日時 火、水、木
基本 1ヶ月2回 午前 午後
月謝制
単発レッスン 可
内容
自由なスタイルで自分の好きな物を編んで頂いております。
その援助と指導を致します。
手編み(かぎ針、棒針)
機械編み
日本手芸普及協会資格取得可
基礎を、学ぶ人
自分の時間を楽しむ人
おしゃべりもストレス解消に
編まなきゃいけないのは分かっているけれど、手は動かなくても口だけは、よく動く…?
お昼も食べて帰る人達もいます。
只今20代〜90代まで
ご高齢の方も可能です。
「ここがあって、よかった…」と、何より嬉しい言葉が私の原動力になっています。
できる限りの対応を致したいと思いますので、先ずはご連絡を!
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