すかんぽの褻にも晴にも一本気
※ 褻(け)にも晴にも 【普段にも晴々しい折にも】
◇季語 酸模(すかんぽ)・酸葉(すいば)
◇季節 春
◇解説 タデ科の多年草で、茎や葉に酸味があることからついた
名。すかんぽも「酸い葉」からの転訛と思われる。茎は
高さ三〇~八〇センチ、円柱形で直立する。雌雄異株で
、雌株の方が高く花序の数も多い。晩春から初夏にかけ
て小花を密生してつける。【合本俳句歳時記より】
例句
酸葉噛んで故山悉くはろかなり
石塚友二
酸葉噛むかなしみ口にせぬために
向田貴子
すかんぽをかんでまぶしき雲とあり
吉岡禅寺洞
すかんぽや紀ノ川堤高からず
轡田 進
すかんぽや治りはじめの傷痒し
棚山波朗