祖母は今年94歳になる。

年なので体が思うように動かなくなってしまっている。

でも頭はしっかりしていて

『ボケ』てなんかいない!

この94年間だって苦労の連続だったのに

顔はとても穏やかだ。。

いつもニコニコしている。。


祖父はもう25年も前に亡くなってしまっているが

ひとりで寂しい思いをした事もあったに違いない

しかし、いつでも笑顔の絶えない祖母。。

(影では泣いてたに違いない)


そんな祖母を家族たちも支えている。

交代で毎日、祖母の面倒を看に行くのだが

祖母は相変わらず何でも自分でしてしまう。。

どこまでスゴイんだか?


どんなスーパーおばあちゃんでも病気には勝てない。。

現在は病院のお世話になってます。

「病院は寂しいよ、家に帰りたい」が口癖。

家に帰してあげたいが病気なので無理との事・・。

入院を余儀なくされてる状態。。。



70年前に嫁に来て以来、住んでる家。

古い古い日本の家よ・・・・。

トイレだってお風呂だって「外」にあるんだから。。。

夜中にトイレに行くのに靴はいて外。。。。

想像しただけでも「もうイイや我慢しちゃえ」ってなもんです。

(↑我慢できないって?)


不便の中で暮らしてきた人。

昔の人は本当にたくさんの苦労をしてるな~。。

しかしここは祖母の大切な家。。

この家で子供を産んで育てて仕事して・・・・・

笑ったり、泣いたり、ケンカもしただろう

この思い出の詰まった『家』。

いま祖母は帰りたくて帰りたくて仕方がないのだ。。。



これから50年後、、、、

今の自分はどうなっているんだろうか?

祖母のように『穏やか』な顔をしているか?

家族との思い出のつまった『家』から離れられるだろうか?


病んでるときこそ自分の安心できる所にいたいのにな。。。

明治・大正・昭和・平成と生きてきて

時代は変わり日本もたくさん変わった・・・

しかし祖母の家はあの頃と同じ。。

(キッチンはさすがに新しいけど)





昔はここで料理を作ってらしい。。



トトロ♪トトロ~♪