こんにちは、まいたけです
読書記録です📗
この本は、在英の親友が
私の子どもたちにお勧めしてくれて
購入したのですが、ちっとも読まない!
私が読み出したら、ハマりました
著者の日系アメリカ人である
ワカ・ブラウンさんの
実体験を元にした回想録になっています。
おそらく、彼女は私の7つくらい上の方。
ガッツリ昭和ジョシでいらっしゃいます。
日本語がなかなか上達しない…
それどころか、日本語を話そうとしない
娘のワカを気に揉んでいた母親は
5ヶ月もの間
日本に住む「おばあさま」の家で
一緒に生活させることを決めます。
12歳の日系アメリカ人の女の子が
昭和の雰囲気満載の
ご近所付き合いだったり
気の使い方だったりを経験するのですが
読んでいるだけで
さぞ、大変だったことだろうと
胸がキュゥ〜っとなりました。
日本人でも大変なのに
文化も言語も違う女の子が
体当たりでぶっかっていく姿に
とても勇気をもらいました。
国語の音読の時間で
子どもたちが一行ずつ
交代で読んでいく授業があるのですが
「かすりのモンペ」というフレーズの
イントネーションが変だと
笑われてしまうワカ。
クラスの男子たちは
揶揄うつもりで言ったのだろうけど
ワカさんが今でも強烈に覚えているくらい
辛い思い出の一部になってしまったんですね。
最初は、漢字テストで
10点満点中1-2点しかとれなかった彼女も
最後の漢字のテストでは、高得点をマークし
かすりのモンペで揶揄った男子を
ギャフンと言わせたシーンでは
ワカさんの芯の強さを垣間見た気がしました
「おばあさま」は昭和を形にしたような
奥ゆかしくて厳しい日本人女性ですが
過去にさまざまな辛い体験をし
現在に至っていたようでした。
それを、小分けにワカに話す様子は
読みながら、「おばあさま」も
1人の人間なのだなと思った私。
やっと心を許せる友達ができたワカが
そのお友達の家に遊びに行ったあと
夕食をごちそうになり
帰宅が遅くなるシーンがあります。
もちろんお友達のお母さんが
「おばあさま」に事前連絡をするのですが
「おばあさま」は帰宅するワカに向かって
なんて厚かましい子なんだ
なぜ遠慮という言葉を知らないんだ!
と一方的に怒鳴りつけます。
ここの章は読んでいて
本当にかわいそうでした。
「おばあさま」は自分の娘が
アメリカに住む孫を「日本人」として
育てているはずだと思いこんだのかな。
自己肯定感が全部削がれるくらいの
「おばあさま」の厳しいお言葉に
私も心が痛くなって
ギュッと抱きしめてあげたくなったほど!
そんな「おばあさま」とは
直接的には和解できなかったワカですが
「おばあさま」も言いすぎたと感じたのか
ワカが贈った赤い靴下を
何気に履いていたりと
愛情表現下手な「おばあさま」が
伝わってくるようでした。
インターネットもない時代。
国際電話は高くつくからと
手紙でやりとりをするワカと
アメリカに住むワカの家族や友達。
友達関係のいざこざは
国や文化を問わないようで
ワカも巻き込まれてしまいます。
そんなワカが残した言葉がコチラ。
Friendships shouldn’t be forced or difficult. The best friendships were the ones that occurred shizenni - naturally.
今、ワカと同じ歳のムスメが
まさに同じような状況にいるので
この言葉は私に響きました。
この本が私の心と深く共感できたのは
ワカが体験した小学校生活が
私の小学校生活そのものだったから!
まるで、タイムスリップを
したかのようでした。
国語の音読、漢字テスト
家庭科の時間、水泳の授業…
脳裏に次々とよぎる昭和の小学校。
「かすりのモンペ」は読んだ記憶はないけど!
きっと私の子どもたちが、今
日本の小学校・中学校に通うとしたら
ワカと似たような道を通るんだろうな…
時代が令和になったから
少しは違うのだろうか。。。
うちの子たちを
日本の学校に通わせたことはありません。
ただ夏休みに、お兄は同じ世代の
日本人の男の子とラジオ体操に行ったり
神社の境内で蝉とりをした経験があって
日本人の子どもってね
親が一緒についていかなくていいんだよ!
本当に子どもだけでいいのかな?って
ボク、ドキドキしちゃった!
と興奮気味に話してくれた記憶があります。
というわけで
この本は、おすすめの一冊です。
現代版がこんな感じかな?
と思った動画がコチラ。
最近よくみてます。
同時進行で、ブレイディみかこさんの
こちらの本も今更ながら拝読中です。
こちらはこちらで
色々感じるものがありますが
読了してから、また感想文を残します