気が向いたからまたヴォイトレの話。

前回はヴォイトレコーチがまるで整備士のように声の問題をものの10分で解決してしまう、と言ったが、新曲を持ち込む時はまた別の話。

まず、YouTubeを観ながらオリジナルを分析しながらフレーズ毎に再現する作業だ。
そっくり完コピするつもりで徹底的にやる。楽譜なんか普段から完全無視だが、歌詞すら見るなと言われたりもする。英語ネイティブじゃない私にとっては心細い話だが、ちゃんとした言葉である必要はなく(歌の中で実際にはあまり文字通り言ってないから。これをこのコーチがは”Zinglizh”と名付け看板にもしている)、とにかく耳だけで聴き身体で感じたものをそのまま自分の口で再現するというもの。主旋律部分はもちろんのこと、息混じりだったり泣き唸り等のちょっと余分そうな声まで聴こえる限り漏らさず再現するようにする。


いやぁ、こうやって丁寧にやると、なんと1フレーズの中に盛り込まれている要素が多いことか💦
大概、1〜2フレーズで45分のレッスンを使い切ってしまう。最終的には同じ歌を自分のスタイルに仕上げて行くのだが、完コピを目指す事でオリジナルのテイストがキープ出来、使えるテクニックやフレーズの引き出しが増え、耳も良くなる。そういや昔、アメリカの大学でジャズピアノ専攻してた子も似たような訓練してたな、と思い出した。
進みが遅く地味な作業だが、それでも筋トレ感覚でしつこく続けていると、とにかく、再現するって、すご〜く力がつく💪
これを始めてからテレビやSNSで歌を聴いていて前は凄く早く感じてどうなってるのか分からなかったようなものが、あれ?なんか前より遅く聴こえるよ?なんてなったりした。聴き方が変わった事で音楽の楽しみ方も広がった。


レッスン中は、「うぇ〜まだダメっすかぁ〜?なんだそりゃあ〜😵‍💫」とクラクラしながら何度もトライする感じだが、一旦効き目を実感するとまたこれが快感なのである。


これをヒントに自分勝手に作った英語リスニング&スピーキング(特に発音とイントネーション矯正に効く)の自主トレ法があるので、もしかしたら近いうちにシェアするかもしれん。