私の年代はバブル世代。
バブル期、これ、1番嫌いだった。
溢れる金と物に浮かれてる、特に若者達。
不自然な太い眉嫌いだし、肩パッド嫌いだし、ワンレンもソバージュも、DCブランドも、ぜーんぶ拒絶してた。
バブル期は浅野温子さながら、生意気そうな、勝気そうな女の子も流行ってた。
当時はそれがイイ女の象徴で、何か一言でも言葉を発するのにも躊躇った。
怒られるのが極度に怖い性格で、いつもニコニコ、人の気に障らないように過ごしていた私には正に恐怖でしかなかった時代だ。
大体、いくら流行とは言え、あのアメフトみたいなでっかい肩パッドが「変!」ってどころかカッコいいファッションだったのだから、当時の人々は正気じゃなかったように思う。
バブルで金使い者勝ち、親の脛齧ってるガキンチョが外車乗り回したり、新卒者のペーペーが豪華ホテルみたいな寮に迎えられ?みたいな感じな時だからこそ怖くて、危ないなって思って、お金は使わずに、貯める方に回った。
物事の真髄は、時代の風潮に問わずごくシンプルなはずなのに、
絶対におかしな現象。
あっという間にバブルは弾けて、大会社がバッタバッタと倒れ、、大手企業の社長が記者会見で土下座したり、世の中の離婚の数が増え、、、この間にどれだけ多くの人達が自殺したか、、、。
バブル=泡ぶく
泡ぶくでカサが増したって現実ではない。
いつか泡が消えて現実を見る日がやって来る、と亡くなった父が言っていたのが印象的だった。
信じた私は、バブル崩壊に備えてその時代になるだけ馴染まないように努めていたと思う。
私はバブル期がかなり昔になった頃から少し安心して物が買えるようになった。
今だに質素だが、バブルの時と比べると、洋服の数も、化粧品も、美容院に行く回数も増えた。贅沢が当たり前な時って何かがおかしい筈だと思えて安心してお金使えなかった。何か落とし穴が待ってそうな気がして。バブル崩壊で歪みがハッキリしてからは少しは安心してお金を使えるようになった。身の丈に合ったお金の使い方が1番好きだ。
お金は好きだが、あくまでも主導権は自分であり、時代に私のお金を使わされたくはないっ!
お金は欲しい。しかし実体の見えないお金なんて要らない。
時代に捻くれてるのかもしれないが。
バブル期、大嫌いな時代、今思い出しても戻りたくない時代。