昨日はまず「おばさん構文」について書き始め、途中から「マルハラ」の話になったのですが、自分で何を書きたいか分からなくなって記事を引っ込めてしまいました。(読みかけて下さった方がいらしたらすみません)
「おばさん構文」は去年あたりから話題になってたんですね。知らなくて食いついてしまいました。でも、面白い話題なのでやっぱりこの2つについて書いておきます。
一口に「おばさん構文」と言っても、人によって指摘するところが少しずつ違っているようです。
こちらの方は「時代遅れ」と言ってます⤵
でも、ご親切に「こうするといいよ」という改善策も書いてあります。
絵文字や顔文字の多用を避ける:必要なところで適度に使い、シンプルで明快なメッセージを心がける。
過度な敬語や丁寧語を避ける:自然な言い回しで、適度な敬語を使う。
長々とした説明や前置きを避ける:要点を押さえた簡潔な表現を使う。
古い言い回しや言葉遣いを避ける:現代的で分かりやすい言葉を選ぶ。
確かに、絵文字・顔文字などは多用されるとウザいと感じてしまうかもしれませんが、適度に使う分には柔らかい感じがしていいですよね~
早くやり取りを済ませたいLINEやSNSでは長文も迷惑かもしれないけど、あまりに短いだけの返事は、素っ気なさすぎて冷たい感じがします。うちの娘からの返事はまさにそう。いくつか文を書いても何か聞いても「わかった」とか「そう」とかたった一言
私の友人たちも割と長めの文を書いてくるし、言葉遣いはそこそこ丁寧だし、そこはお互い気遣いというか、手紙やメールで長年やり取りしてきた世代の常識というものを感じます。同年代なら古い冗談だって通じるし、全く問題ありません
要するに、若い人たち向けに気を付ければいいってことでしょう。かといって、彼らにムリに合わせたり迎合する必要はありません。
物心つく頃からLINEやSNSでやり取りしてて、手紙や年賀状を書いたこともなくメールもめったに書く機会がなかった人たちは、それこそ丁寧な長めの文章を書けなかったり「。」のない文を書いたりするのでしょう。
彼らは逆にきちんとした文章を書けないという話もあるから、年配者が正しい日本語の書き方を教えてあげればいいんです。
だって、LINEで「了解。」とか「。」がついてると「怒られたような気がして怖い」とか言う人がいるんでしょう? 「マルハラ」とかワケわからない。どこが「ハラスメント」なんですかね?
業務のメールには「了解」とか「承知しました」とか、「。」のない文を打ったりしないでしょうに。(いや、やらかして怒られるのか?)
でも、昨日「X」を読んでたら「英語でもマルハラのようなことが起きている」という『翻訳通訳ジャーナル』の記事を見つけて驚きました。
文の終わりにピリオドがあると、下記のように感じる人がいるとのこと。英語では "emotional triggers" (感情の引き金)という言い方をするそうです。
チャットでの会話でテキストの最後にピリオドが打たれると「それ以上 返信をするな / それ以上 何も言わせない空気感 / 忙しいからもういいよね? 的なニュアンス / これで会話は終了と言った冷たいニュアンス / 怒っているような感じ」を感じる人もいるとのこと。
でも、マルとかピリオドがなかったら文が終わらない感じがするから、まだ何かあるのでは?と続きを待ってしまわないだろうか。私なんかかえって気になるんだけど
↑ ほれ。(「ほれ」もおばさん言葉か?)
字幕にはそもそも句読点を付けない ので、「○○だけど」のままだと「○○だけど、×××」となるのか「○○だけど。」なのか分からないため、以下のように処理します。
「○○だけどね」と終わる感じを出すか「○○だけど…」と余韻を残すか、続くなら「○○だけどーー」とダーシをつけて次の字幕につなぐ。
先ほど引用した『翻訳通訳ジャーナル』の記事⤵
いやでも、英語でカンマやピリオドがなかったら、私なんか文の意味を取り違えそうだわ。実際、カンマのあるなしで意味変わっちゃうし。。。
でもまあ、とにかくおばさんの書く文を「おばさん構文」と呼んで揶揄したり句点をつけると「ハラスメントだ」と言ったりしなくても良さそうなもんですよね~。
どちらもたぶん「読みやすくしよう」「こう書くと雰囲気やわらかくなるかな~」という "思いやり" ♡ から来てるんですよ。
歌人の俵万智さんが「マルハラ」問題について、ステキな句を投稿されました
優しさにひとつ気がつく ×でなく○で必ず終わる日本語
そうですよね~。日本語って優しくて美しい
怒られているように感じるのは、元々の人間関係が薄すぎて相手を理解していないからかもしれないし、メッセージが短すぎてぶっきらぼうに感じられたせいかもしれません。
急いでても相手を思いやって、例えば「了解。」だけじゃなくて「お疲れさま~」とか「気をつけてね」とか、ひとこと言葉を補えばいいのではないでしょうか