原作の『模倣犯』は、ご存じ宮部みゆきさんの長編小説です。すでに読まれた方もいらっしゃるでしょう。小説版についてはWikipediaに次のように出ています。

 

 

1995年11月から1999年10月まで『週刊ポスト』に連載され、その後加筆改稿を経て、2001年3月21日に小学館から単行本(上下巻)が刊行された。のち新潮文庫版(全5巻)が2005年12月から2006年1月にかけて刊行された。3部構成となっている。2002年に映画化され、2016年にテレビドラマ化。2023年、台湾において『模仿犯』のタイトルでドラマ化され、Netflixで配信された。

 

 

今回、私が観たのは2016年にテレビ東京で制作されたドラマ版です。

 

 

何しろ長くて、ドラマなのに前編・後編合わせて4時間近くあるんですよ。昨年の秋にWOWOWで放送されて録画したのですが、なかなかまとめて観る時間がなくて…

 

 

散々放置したのち、この週末に一気観しました!

 

 

いやー、長いだけのことはありました。とにかくテレ東なのに(失礼!)役者がすごいビックリマークびっくり 

 

 

役者一覧。これを見ただけでも面白そうだと分かります⤵

 

 

ネタバレなしで感想だけ書きますね。でも、犯人は映画の予告編から出ていたし、話の早い段階でわかります。犯人を探すのではなく、どう追い詰めていくのかが見どころとなります。

 

 

2002年に映画化され、その時の主役は犯人で中居正広さんが演じてました(話題になったのは覚えています。観てないけど)。今回物語を回すのは、中谷美紀さん演じる売れないライターの前畑滋子。

 

 

滋子は何となくおどおどしていて、ライターのくせに弱気で観ていてイライラするんだけど、最後犯人と対峙して追い詰めるところは観ていてドキドキするくらいすごくて、拍手したくなりました👏

 

 

犯人役は坂口健太郎さん。彼は(私の中では)大人しくて良い人役が多いイメージだったのですが、今回はすごーく不気味で凄みがあって恐ろしかったので、いい意味で役者として裏切られましたおーっ!

 

 

刑事役の岸部一徳さんも相変わらずいい味だしてるし、何より被害者のおじいちゃん有馬義男を演じる橋爪功さんが本当に素晴らしい!

 

 

昔気質でまじめに豆腐作り一筋で生きてきた市井の人なんだけど、犯人とのやり取りでも物おじすることなく、毅然とした態度で話す言葉の1つ1つに強くて優しい人柄がしみじみと出ていました。

 

 

そして、ラストの名演技には泣かされました。わたくし、久々の号泣でしたえーん

 

 

「模倣犯」は英語でcopycat(コピーキャット)と言われ、海外のクライムサスペンスを観ているとよく出てきます。誰かが犯した犯罪方法を真似るヤツね。

 

 

今回、何が「模倣犯」なんだろう?と思いながら観ていたのですが、最後に分かる驚きとまさかのどんでん返し!(犯人は分かってるのに)

 

 

すごいストーリーだと思います。小説と映画版は分からないのですが、ググったところ、ちょっと描写がグロいところがあるようです。ドラマ版はそういうのはなかったので、むしろ登場人物たちの心理描写にのめり込めて面白いと思いました。

 

 

そして、テレ東のドラマはもう観られないようですが、昨年台湾版のドラマがNetflixで10話完結で配信されたようです。

 

 

でも、こちらは主役が検事で原作とはちょっと違うみたいです。確かに予告編を観るだけでもだいぶ違いそうです。が、違いを味わいながら観てみようと思います。