昨日、電車に乗っていたら中刷り広告で脳科学者、中野信子さんの著書『科学がつきとめた運のいい人』が紹介されていました。

 

 

 

 

 

新しいことを始めると脳が活性化されるということは、前から言われていることですが、それで「運を引き寄せられる」と!驚き

 

 

「根拠のない自信が運を引き寄せる」とも書いてあって、「あ、私これだな」と思いました。

 

 

私は実を言うと、昔はビビりで初対面の人と話すのが苦手だったのですが、試験には強かったので運良く教員になれてビビりと人見知りがなくなりました(そうでないとやっていけなかったので)。

 

 

それ以降は、新しいことにどんどんチャレンジしていって、海外生活をしてアメリカで大学院に行ったり出産をしたり、帰国後は再度教員採用試験を受けたり、公務員をやめて字幕翻訳の世界に入ったり・・・。

 

 

新しいことをしようとすると、脳内のドーパミンが活性化されて根拠のない自信が現れ、何だかわからないけど「やればできる!」と思えてくるのです。それで結果がついてきたように思います。

 

 

それで、昨日は宇野和美さんの著書やインタビュー記事などを読んでいましたが、今日は中野信子さんの記事が気になって探して読んでみたところ・・・とても興味深いインタビュー記事がありました。

 

 

自分でも覚えておきたいので、大事なところを抽出して書いておきたいと思います。

 

 

「実は運というのは皆に平等に降っていて、チャンスは平等にあります。これは実験でも実証されているんです。それなのに、私たちは運のいい人と悪い人がいるように感じています。なぜだろう、運の良し悪しというのはその人の振る舞いではないだろうかと研究者が着目しました」。

ポーカーにしても、最初に配られたカードはランダムで平等な「運」だけれど、手札が弱くても上手ければ勝てる場合がある。つまり、運は誰かから与えられた得体の知れないものではなく、技術なのだと中野さんは言います。負けそうなときは被害を最小限に、勝てるときは大きく勝つという「技術」なのだと。

「研究者は、まず性格傾向に着目しました。ビッグ5といわれる特性5因子を使った性格傾向の尺度があります。開放性、外向性、誠実性、協調性、神経症傾向の5つです。自分で運がいいと思っている人は開放性と外向性のスコアが高いことが実験からわかっています。こうした人たちは、落ち着いて行動し、新しい物事にも挑戦し、自らチャンスをつかんでいく傾向があるようです。このスコアが低い人に思考パターンを変えるトレーニングをすると、内観が変わりはじめ、『いいことが起こるようになった』と報告されたという結果が得られています」。

 

確かに願いが叶わなかったり悪いことが続けて起きたりすると、「何だか自分ツイてないなあ」とついネガティブに考えてしまいがちですが、そういう時の考え方や行動は自分で変えられるってことですよね!

 

 

そして、日本人の幸福度が低めに出るのは、それが欧米の幸福の価値観である「個人の幸福度、満足度」であるからだと分析します。

 

 

日本人は、昔から自然災害が多く稲作を糧としてきたことから、自分だけでなく周りの人々や集落全体のことを思って行動してきた。だから、

 

 

自分1人が生き延びることよりも、配偶者を得て安定的に遺伝子を伝えていくには、誠実性・協調性の優れた人のほうが有利であったのではないかと。

 

 

 

なるほど!

 

 

ひとりが勝ちあがるよりも、周りと協調・協力して生きながら子孫を残していく遺伝子が日本では有利だったということなんですね。

 

 

また、ドーパミンが早く代謝される人は、自分で意思決定せず人に合わせるタイプが多いとのこと。

 

 

私はここも、人と合わせることが苦手なのでドーパミンの命ずるままに行動してしまうのでしょうね・・・そこはちょっと人と違うのかも。

 

 

中野信子さんも(「も」って言ったら失礼ですが💦)、小さい頃から人と違っていることを自覚していて周りと合わせることが苦手だったそうです。

 

 

彼女の場合は(ここからは私とは全然別!)とにかく優秀な脳を持ってしまったものだから、周りの子たちがなぜテストでいい成績を取れないのかが(純粋に)不思議でしかもそれを口にしてしまってドン引きされたそうです。

 

 

それ以来、自分は社会に出たらやっていけない、何とか脳のことを知って適応したいということで脳の研究を始められたとのこと。そして周りの "正しい" 反応を見ながら普通でいることを学習していったのだそうですゲッソリ

 

 

今回読んだ記事はこちら⤵

 

 

天才には天才の悩みがあるんですね。普通でいることを学習しなければいけないなんて。。。彼女は高IQ集団Mensa(メンサ)の元メンバーでもいらっしゃいます。

 

 

海外では飛び級で優秀な人材を別に育てている国がある一方、普通の人と違うことでいじめに繋がりやすく、勉強のレベルを年齢で縛りつける日本では優秀な脳が伸びることを抑えられてしまってもったいないという気もします。

 

 

ただ、同じ年ごろの子供たちとの共同生活、仲間を作ることはその子の人格形成には大切なことでもあるので、それも一概にいいと言っていいものかどうか。

 

 

あ、ここまで書いて映画グッドウィルハンティング 旅立ちのことを書きたくなってしまった・・・けど、これは我慢して後日。

 

 

ということで、長くなりましたが、新しいことにチャレンジするのは脳にとっても運を引き寄せるにも良いことだというお話でした。

 

 

とはいえ、生活や仕事自体を変えることは難しいので、これは他の認知症専門のお医者さんも書いておられましたが、たまに知らない街や普段歩かない通りを歩いてみるのも良いのだそうです。

 

 

まあ、Google mapを見てもさまよってあらぬ方向へ行ってしまう、超方向音痴の私にはちょっと危険なチャレンジではありますが・・・汗うさぎ話を聞けない男、地図が読めない女のお話もそのうち)← 話題に尽きない人。。。

 

 

以下、中野さんの著書。どれも面白そうなタイトルです。(特に気になる『脳の闇』『正しい恨みの晴らし方』『エレガントな毒の吐き方』!)