前回ブログに書いた手塚治虫さんの『火の鳥  エデンの宙』ですが、早速 Disney+で観てみました。

 

 

原作は『火の鳥  望郷編』(全12巻中6巻目)。

 

 

制作は手塚治虫プロダクションではなく、STUDIO4℃ というところですが、映像はとにかく素晴らしいです。オープニングで宇宙空間を飛ぶ火の鳥の美しいことよ。ずっと保存しておきたい映像でした。

 

 

 

 

ストーリーは以下のような感じで始まります。

 

荒廃していく地球に絶望したロミと恋人のジョージは、ふたりだけの新たな生活を始めるため、惑星「エデン17」へと向かう。しかしそこは、水が枯れ、かつての移住者も滅んだ星だった。必死に水源を探し、畑を耕す毎日のなかでロミが妊娠。ジョージは大喜びするが、大地震による事故で帰らぬ人となる。ジョージの忘れ形見でもある愛息子・カインが、将来ひとりぼっちになることを恐れたロミは、カインに「13年後に目覚める」ことを約束し、自らコールドスリープに入る。しかし、システムの誤作動でロミが目覚めたのは、なんと1300年後だった。(映画.com)

 

 

ロミの息子カインは、コールドスリープに入った母親が13年経っても目覚めてくれず、自分を助けてくれていたAIロボットのシバに当たり散らして壊してしまいます。

 

 

広い宇宙の、誰もいない惑星でひとりで生きていかなければならなくなったカインの孤独…それは地球上での孤独とはレベルが違う。絶望的な孤独です。

 

 

でもそこに、ある惑星からムーピーという生物が岩船でエデン17にやってきて、人間の姿になってカインと交わり、子孫を増やし始めます。

 

 

ムーピーは原作『火の鳥』の他の話にも出てくる生き物で、植物でも動物でも人間でも、好きな形に姿を変えることができる生命体です。

 

 

この子孫であるエデンの人々は、目と耳が退化していますが、発達した触覚で物事を感じとっている、とても心優しい人々です。

 

 

1300年後に目覚めたロミは、すっかり変わったエデン17に驚き、息子がとっくに死んでいたことに愕然としますが、彼の子孫が繁栄していることで救われます。

 

 

そしてこの星の女王として大切にされるのですが、年を取り、自分の死期が近づくにつれ、一目故郷の地球を見たいと切望します。そのロミの希望を叶えようと奮闘するのが、この星の少年コム。

 

 

このコムがまた臆病なのに、けなげでとてもかわいいのです。

 

 

声の担当は吉田帆乃華(よしだほのか)ちゃんという、これまたかわいい女の子飛び出すハート とても上手でした。

 

 

主人公ロミの声は宮沢えりさん。俳優と声優の才能は必ずしも一致しないことが多いのですが、この方はとてもお上手で、聞いていて自然に物語に入り込めたのでよかったです。

 

 

一方、彼女の夫ジョージ役の声優は棒読みでびっくりしましたが、こちらは俳優の窪塚洋介氏。俳優としてはうまいのに、こちらは残念でしたショック(あくまで個人の感想です)が、最初の方しか出てこないのでよかった。

 

 

他の声優さんたちは、みなさんお上手で物語に入り込むことができました。

 

 

『火の鳥』は長い年月にわたる物語で、設定も地球から宇宙まで幅広く、人の生きざまや死にざまがテーマだったりするので、切なく悲しいシーンが多く出てきます。

 

 

音楽も予告編で聞けるとおり、LIBERAの『永遠の絆』という美しい曲で、エンジェルボイスにやられます。もう1話目で涙腺崩壊でした。。。泣くうさぎ

 

 

1話目「CAIN(カイン)」、2話目「MOOPY(ムーピー)」、3話目「Astronaut(宇宙飛行士)」、4話目「ROMI(ロミ)」の4話完結。各20分くらいです。

 

 

映画版が『火の鳥  エデンの花』として、11月3日に全国公開されますが、エンディングが配信版とは違うそうで、これまた楽しみですビックリマーク