今日は真っ昼間、突然の雷⚡とスコール雨 にビックリしました! やっぱり、日本も熱帯化してるんですねゲッソリ

 

 

ちょうど昨日、タイに4年間駐在していた友人とランチをしていてその話になりました。タイも相当暑いけど、毎日夕方になるとスコールがあり、道が川になるけど涼しくなっていいって。

 

 

ちゃんと雨が天然のクーラーになってくれてるんですね。日本もこれだけ暑さがすごいんだから、毎日夕方スコールがあってもいいと思うんだけど。

 

 

で、そのあと珍しい雲が出たと夫が教えてくれました。「乳房雲」(ちぶさぐも / にゅうぼうぐも)と言って、下降気流や渦流が発生するところで見られる雲だそうです。

 

 

確かに牛のお乳みたいにモコモコしていて面白いですが、アメリカでは竜巻の前兆のことが多いそうで、恐ろしい雲なんですね。

 

 

 

 

一時、さいたま市にも竜巻注意報が出ましたが、この辺りには発生しなかったようでよかったです。

 

 

ところで、先月は久しぶりにドキュメンタリーのお仕事が来まして、その作品が本日「アジアンドキュメンタリーズ」で配信されました。

 

 

 

 

タイトルを見ると、何だかどこかの国に拉致された子供の話のようですが、日本で最近よく起きている、離婚した親による子供の連れ去りがテーマでした。

 

 

というと、つい先日も卓球の福原愛さんの元ご主人の会見がありましたが、あの愛ちゃんが、台湾から「面会交流」に来ていた息子を連れ去って連絡を絶ってしまったという事件。国際結婚が多くなっている昨今、同じようなことが急速に社会問題となっているようです。

 

 

今回、私が担当したのがまさにその、日本の「親権問題」と親による子供の「連れ去り」問題を扱った作品だったので、実にタイムリーで驚きました。

 

 

作品に出てくるのは、愛さんとは逆に、夫に子供を連れ去られてしまった女性です。

 

 

日本では、離婚すると「親権」の問題でもめたりこじれたりすることが多いと聞きますが、その理由は「単独親権」制度にあります。

 

 

他の先進国では離婚後も「共同親権」制度を取っていて、相手がどんなにダメ親だろうと、定期的に子供を会わせて親としての権利と義務を与えることになっています。

 

 

が、日本では離婚後に親権を取れるのは、父親か母親のどちらかだけ。しかも、親権を取ったほうが 100% 決定権を持つので、もう一方の親に子供を会わせるか会わせないかも決めることができるそうなのです。

 

 

子供が小さいうちは母親が必要だから、母親が親権を取りやすいのだろうと思っていたのですが、経済的なこともあるし、シングルマザーになってしまう特に外国人の母親の場合、状況はかなり不利なようです。

 

 

この作品に出てくるオーストラリア人のキャサリンさんの場合もそうでした。彼女は母国で高校の教師をしていた時に日本人男性と出会い、結婚して日本にやってきました。

 

 

女の子と男の子に恵まれたものの、結婚生活は15年で破綻。しかも、その15年目の結婚記念日に夫から離婚を切り出されてしまいます。その後、離婚して子供の親権を争っている間に、ある日突然、子供たちを2人とも連れ去られてしまったそうですガーン

 

 

彼女はひどくショックを受けます。弁護士から連絡があり、仕事から帰ってみると家の中がもぬけの殻。その後3年半、ずっと子供たちと会えていないとのこと。

 

 

そんな話ってあるのか?と目と耳を疑いましたが、彼女も弁護士に頼んだり、いろんな本を読んだり、裁判所に訴えたりといろいろやってみたものの、子供の連れ去りを違法とする法律が日本にないために、どうすることもできなかったといいます。

 

 

離婚や調停の時点で、子供を保護している親が親権を取りやすいため、ほぼ「連れ去ったもの勝ち」だそうです。

 

 

彼女も「それなら逆に奪い返して帰国したら」と周りに言われるのですが、海外ではそれは「誘拐罪」になってしまうし、二度と子供たちに会えなくなるのは嫌だからと、ひたすら日本の司法に訴えているのです。

 

 

また、逆に日本人妻に子供を連れ去られたイギリス人男性ポールさんの話も出てきます。イギリスの裁判所で父親の親権が決定され、日本への連れ去りを禁じられたにもかかわらず、母親が国内旅行と騙して3人とも連れ去ってしまったそうです。

 

 

男性は日本の裁判所でも争って勝ったものの、強制力がないためにその後も8年間、子供たちに会えないままでした。やっと最近、上の娘たちが10代後半になり、留学代わりにと思ったのか、妻から連絡があり、娘2人だけが渡英して同居となりました。

 

 

が、なにせ8年も離れて暮らしていて、さらに父親には再婚して新しい妻と子供たちがいます。急に家族と言われても、思春期の娘たちは接し方がわかりません。コミュニケーションもうまくいかず、再会を楽しみにしていた父親は、奪われた親子の時間は戻ってこないと肩を落とします。

 

 

離婚の原因は、夫婦によってさまざまだし、いろいろな事情があってのことでしょうが、やっぱりかわいそうなのは子供たちです。理由はどうあれ、子供は親に仲良くしてもらいたいし、どちらにも(虐待とかがない限り)会いたいはずです。

 

 

キャサリンさんの連れ去られた子供2人は、裁判で「お母さんには会いたくない」と言ったそうですが、父親に言わされたのだろうと彼女は思っています。どんな母親だったか分かりませんが、彼女は穏やかそうだし、母親に会いたくない子供なんていないと思います。

 

 

連れ去った親は、子供たちに「お母さん(お父さん)がもう会いたくないと言っている」とか「新しい家族ができた」とか、嘘を吹き込む場合も多いようです。時間が経つにつれ、また子供がポールさんの娘たちのようにティーンエイジャーになってしまったら、関係の修復は難しくなりそうです。

 

 

日本人弁護士で家族法専門家の大村珠代さんが、キャサリンの代理人を務め、他にも集団訴訟で闘っているところだそうです。

 

 

問題がなければ「共同親権」を認めて、両方の親に会えるようにしてあげたらいいのではと思いますが、一方で日本の場合、夫による暴力や虐待の話もよく聞きます。

 

 

離婚後に住所さえ突き止められたくない女性も多いので、一律全員に同じ手続きをするのではなく、それぞれよく話を聞き、身の危険があれば面会を認めないようにするなど、丁寧な対応が求められそうです。

 

 

 

ぜひ、ご覧ください。

 

 

*今回は28分の短編なので、予告編はありません。元も英語なので3日で訳了チョキ

*イタリックにしたところは、珍しくちゃんとそのままになっていましたチョキ

*ただ、横に英文が出ているところを縦字幕にしたのに、横にされて字幕がかぶってしまいました(私のせいじゃないよー)むかっ