今年も始まります！「未体験ゾーンの映画たち」、2023年版のお知らせです。
例年、字幕担当した数本の映画のうち２本が上映されてきましたが、今年は１本だけでした（もう１本、これは映画祭向きだなあと思った作品があったのですが…入ってませんでした
）。
上映されるのは『スナイパー コードネーム：レイブン』というウクライナの映画です。
今、戦争真っ只中のウクライナとロシア。戦争と言ってもロシアの一方的な侵略戦争ですが、その発端となった2014年のクリミア併合がまさに舞台となっています。
高校の物理教師として、妻と２人で静かな暮らしをしていたミコラ。妻が妊娠中で、赤ちゃんの誕生を待ちわびていたある日、突然ロシア軍が侵攻してきます。
２人は、人里離れたところで自然と共に質素に暮らしていただけなのに、ロシア兵にスパイ扱いされ、暴力を振るわれて家に火をつけられます。抵抗しようとした妻をお腹の赤ちゃんと共に殺され、ミコラは復讐に燃えます。
民間人向けの兵士訓練所で、慣れない銃の扱いを学び、物理や計算が得意だったこともあり、スナイパーとして力をつけていくのですが・・・。
これはミコラ氏の実際の体験に基づいた実話だそうで、今まさに見て頂きたい映画です。
原語はもちろん、ウクライナ語。敵のロシア語も使われていますが・・・違いはよく分かりません。英語の字幕とスクリプトを頼りに翻訳しました。セリフは比較的少な目ですが、全編悲しみや緊張感が伝わってくるストーリーでした。
ミコラ役の俳優さんは、実際には歌手でもあるようで、映画の中で２曲、ギターの弾き語りをしていますが、その歌詞も私が訳しました。１つは妻に送る愛の歌、１つは妻を失った悲しみの歌。自分で訳してて泣けてしまいました。
上映は６日、今週の金曜日から始まります。今日からチケット発売となりました。各回、３日前から買えるようです。
他にも、面白そうな映画が目白押し。
ロードショーにはかからなかったものの、中にはメル・ギブソンやアンソニー・ホプキンス、ニコラス・ケイジ、昨年私も担当した、おなじみブルース･ウィリスなど往年の大物俳優が主演を務める映画もあります。
ぜひ、HPをご覧になって、掘り出し物の作品を探してみてください。ヒューマントラストシネマ渋谷にて上映されます。２本目からはリピーター料金で観られます。
また、各映画とも上映終了翌日から、U-NEXTにてご自宅でご覧になれますので、お忙しい方はおうちでご鑑賞いただけます。どうぞ、スケジュール表をチェックしてみてください♪（毎年、ホラーやアクション系が多めですが）
