今回のオファーはイタリア映画の特典映像のお仕事でした。(本日、無事訳了!)
トリノ。画像はネットよりお借りしました。
連休中にほぼ終わる予定が、素材が遅れてイタリア語の映像だけが届いていました。英語のスクリプトがなかなか来なかったのですが、短か目だけど8本もあったので、まとめてドッと来ると大変!
連休の間に少しずつスポッティング(字幕が入る箇所を決めていく作業)だけでもやっておくことにしました。← 連休後に引越しと重なったので、やっといてよかった
スポッティングは基本的に声が出ているところで取るので、何語であろうとも可能ではありますが、ずーっと長い話が続いたりすると、どこで切ればいいか分からないことが多々あります。
今回初めてイタリア語でやってみて思ったのは、英語に近いから音がすごく取りやすいということでした。
そもそも語順も同じ、単語も似てると合って欧米語同士の翻訳って、えらいやりやすいなあと思いました。
私が聞いて分かるだけでも、たくさんの名詞が…。
「家」house = casa(カーサ) ファミレスでお馴染み!
「本」book = libro(リーブロ)library の語源。
「子供」kid = bambino(バンビーノ)子供服のブランド。
「殺人犯」killer = assassino(アサスィーノ)アサシンだー。
「たくさん」much = tanto(ターント)ダイハツの車。たんと入るから?
「父」father = padre(パードレ)
「警察」police = polizia(ポリーツィア)
「問題」problem = problema(プロブレーマ)
「記憶」memory = memoria(メモーリア)
「音楽」music = musica(ムーズィカ)
日本でもおなじみの単語があったり、英語とほぼスペルや音が似ている語が結構あります。「instrument=楽器」などは音まで同じ。イントネーションが違うだけでメッチャ分かりやすいです。インストゥルメントで「メ」にアクセント
イタリアーノ、ナポリターナ、って感じで、後ろを伸ばすので、歌ってるみたいに聞こえます
歌と言えば、音楽関係はイタリア語が多いので、
「強い」strong = forte(フォルテ)
「小さい」small = poccolo(ピッコロ)
「良い」good = bravo(ブラボー)
など、形容詞もおなじみの音が聞こえてきます
動詞で終わる日本語と違って、欧米語は目的語や補語などの名詞で終わることが多いから、文の終わりが似ていてスポッティング取りやすっ!と感激しました。
欧米語といっても、やりやすいのは英語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・フランス語あたりでしょうかね~。ゲルマン系とラテン系の言語。他はなじみがないのでよく分かりませんが。
これ、G7の国々の言葉ですよね~。アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、日本・・・あ、スペイン語圏は入ってないか。
でも、このメンツで日本よく頑張ってるなーと思います(経済的というより言語的に)← ということは頑張ってるのは通訳のかた?^^;
実際、Google翻訳にかけても、英語から日本語はだいぶ AI が進化してきているものの、まだ笑っちゃうようなタコ訳がちょこちょこ見られる中、イタリア語のスクリプトを英語にしたら、ほぼ完ぺきにまともな英文になりました
いいなあ、欧米語間の翻訳者。メッチャ楽じゃん
でも、こんなに独特な日本語だからこそ、翻訳者の需要も多いわけで、そこはえらい感謝でおます
あと1つ思ったのは、ラテン系言語って男性名詞・女性名詞がありますよね。例えば、上の例で言うと「o」で終わるのは男性名詞で、女性だと「a」になるから、
bambino(バンビーノ)→ bambina(バンビーナ)
assassino(アサスィーノ)→ assassina(アサスィーナ)
これ、推理小説だと犯人が男性か女性か分かっちゃいますね。どうするんだろ?それを考えると夜眠れなくなっちゃいます。← 昭和に流行ったギャグです(春日三球、照代の夫婦漫才♪)
懐かしいからググっちゃいました。YouTubeで出てるんですね~。物価が今より全然安くてビックリしてしまった。JRも「国鉄」だったし。のんびりしてて、いい時代だったな~