いよいよ、文型のラスト第5文型です。これが分かれば鬼に金棒 語順については基本的に正しい順番で英文が書けるハズです
まあ実際には、あともう少し(冠詞・限定詞・助動詞・準動詞・形容詞・副詞など ・・・あら結構あるわね
)学習が必要ですが、少しずつステップアップしていきましょう
第4文型は、S+V+O’+O (主語+動詞+間接目的語+直接目的語)で目的語が2つでしたね。「SがO’にOを~する」で、どちらの語も動詞の動作対象になるものでした。
第5文型は、第4文型と形が似ているので間違いやすいのですが、構造が分かれば大丈夫です。では、詳しく見ていきましょう。
5.第5文型:S+V+O+C(主語+動詞+目的語+補語)
基本的に「SはOをCに(と)~する」の意味になります。使う動詞は 不完全他動詞(「~を」などの対象となる目的語が必要な動詞。補語を取る)
形はよく似ていますが、最後がO’O かOC かを見定めればいいのです。つまり、O「目的語」かC「補語」かですね。そこで、文型の最初と第2文型 SVC でご説明をした「補語」を三たびおさらいしておきましょう。
補語(Complement, C) とは、読んで字のごとく 何かを補うもの です。
「何か」とは、この場合 主語か目的語 です。第2文型では主語を補います。第5文型では目的語を補います。補語になるのは 名詞、形容詞、副詞、前置詞句 など さまざまです。
ということでした。つまり、この 第5文型で補語が補うのは「目的語」なんです。
たとえば、
①We call him Jimmy. (私たちは彼を ジミーと呼んでいる)
この文では「彼=ジミー」ということですよね。
②My mother boiled the egg hard. (母は卵を 固くゆでた)
この文では「卵=固い」。“My mother boiled the egg.” 「母は卵をゆでた」と第3文型で終わることもできますが、どんな風にゆでたのかを後ろに付け足して説明を加えた形になります。
③He leaves everything in order. (彼は何もかも きちんとしておく)
この文でも、「何もかも=きちんと」の関係になっています。やはり “He leaves
everything.” の第3文型で終わることもできますが、それだと「彼はすべてを放っておいた(放置した)」という意味になります。Everything を「どのように」しておいたのかを表わせるのが次にくる補語なんです。
このように、第5文型は、第3文型SVO の目的語をさらに詳しく説明してO=C の関係で補っていることが分かります。
では、次の文はどう解釈したらよいでしょうか?
④She made him a teacup.
この文は、実は第4文型とも第5文型とも取れます。
第4文型なら、him も a teacup も目的語なので「彼女は彼に ティーカップを作ってあげた」 という意味になります。折り紙か粘土か焼き物かで作ってあげたんでしょうね。当然、「 彼 ≠ カップ」です。
でも、make は「O をC にする」と第5文型も作れる動詞です。
第5文型なら、O=C ですから「彼女は彼を ティーカップにした」という意味になります。(OMG!) まあ普通のシチュエーションではありえませんが、おとぎ話で彼女が魔女ならありえますね。実際に『美女と野獣』(”The Beauty and The Beast”)で男の子がティーカップにされてましたね
この場合「彼 = ティーカップ」
を表しています。
ということで、お分かりいただけましたか?
第4文型と第5文型は形が同じ。文脈次第ではどちらにも取れる場合があるんです
見分け方は、最後の例文のとおりO=C の関係になっているかどうか です。
【 Drills 】
1.僕は君を幸せにするよ。
2.コーヒーはブラックでね。
3.私はネコがその庭に入っていくのを見た。
4.あなたの夢が全部かないますように!☆彡
↓ ↓ ↓
【 Answers 】
1. I will make you happy. ( you = happy )
2. I want my coffee black. ( my coffee = black )
3. I saw a cat enter the garden. ( cat = enter the garden )
4. I hope all your dreams come true. ( your dreams = come true )
いかがでしたか?文法も分かると楽しくなってきますね
次回は、第2文型で使える be 動詞の説明をしますね~ (^^)/
参考:旺文社『ロイヤル英文法』
桐原書店『総合英語 FACTBOOK』