前回の第3文型の変化形、第4文型です。こちらは、目的語がもう1つ増えます。
4.第4文型:S+V+O’+O(主語+動詞+間接目的語+直接目的語)
目的語を2つ取り、基本的に「S はO'にO を~する」の意味になります。
(例) I will make him some cookies. 「私は彼に クッキーを作ります」
間接目的語O’ は「~に(人のことが多い)」に当たり、第3文型を作れません。
つまり、上の例文で言えば “I will make him” で文を終えることはできないのです。
「私は彼に作ります」→ 何を?(がないとダメ)
直接目的語O は「~を(物のことが多い)」に当たり、第3文型を作ったO と同じです。つまり、上の例文で言えば “I will make some cookies.” はOK。第3文型として成り立ちます
この文型で使う動詞は、第3文型と同じ 完全他動詞(対象となる目的語「~を」「~に」が必要な動詞。補語は取らない)で「授与動詞」です。give 型 と buy 型があります。
give 型 の動詞:give, read, teach, tell, lend, show, など
buy 型 の動詞:buy, get, make, cook, choose, find, save, など
<give 型>
I’ll give you these flowers. (君に この花束をあげるよ)
I taught him English last year. (私は去年、彼に 英語を教えた)
↓ ↓ ↓
*この型の文は、to をつけることで、第3文型を作れます。
I’ll give these flowers to you. (この花束をあげよう、君に)⇒ to you は修飾語句
I taught English to him last year. (英語を教えたんだ、彼に)⇒ to him は修飾語句
<buy 型>
I bought my mother a sweater. (私は母にセーターを買ってあげた)
My sister left me made some cookies. (姉は私にクッキーを作ってくれた)
↓ ↓ ↓
*この型の文は、for をつけることで、第3文型を作れます。
I bought a sweater for my mother. (私はセーターを買った、母のために)
My sister left some cookies for me. (姉はクッキーを作った、私にね)
*give 型かbuy 型かの見分け方は、簡単です
その場に相手がいて、物や情報を相手に渡す系の動詞は give 型「あげる、見せる、教える、読む、など」。
その場に相手がいなくても、その人に何かしてあげる系の動詞は buy 型「買う、作る、選ぶ、見つける、など」。
【 Drill 】 次の日本語を英語に直してみてください。
1.彼は電話番号を私に教えてくれた。(SVO’Oで)
2.彼は電話番号を教えてくれたのよ。私にね。(SVOで)
3.彼女はこのケーキを僕に作ってくれた。(SVO’Oで)
4.彼女はこのケーキを作ってくれたんだ。僕のためにね。(SVOで)
↓ ↓ ↓
【 Answers 】
1. He taught [ told / showed ] me his phone number.
2. He taught [ told / showed ] his phone number to me.
3. She made me this cake.
4. She made this cake for me.
いかがでしたか? だいぶ言葉の置き順が分かって、頭が整理されてきたのではないでしょうか。次回はいよいよ、ラストで手ごわい第5文型です