「文型」って何?
ご存知のように、英語の語順は日本語の語順と全く違います。
「あなたはこれを知っていますか?」が「これ、知ってる?」と主語が抜けたり「知ってる?これ」と語順が入れ替わっても十分、文が成り立つフレキシブルな日本語と違って、英語は 語順が命
特に 主語(Subject, S)と動詞(Verb, V)は必須です。
フランクな日常会話程度であれば、ブロークンでもなんとか通じてしまうかもしれませんが、アカデミックな場での会話や、ジャーナル・論文などの書き言葉では、きちんと正しい文が作れないといけません。
その 語順のルール を示した基本的なひな形が5文型 です。しっかり基本のパターンをマスターしてしまいましょう!
「目的語」と「補語」って何?
文型を勉強する前に、目的語と補語 が何か理解しておきましょう。この2つが分からないと、文型の説明で混乱します。
目的語(Object, O) とは、動作の対象 となるものです。
たとえば、give(あげる)という動詞。「誰に?」「何を?」がないと言いたいことが伝わりません。この場合、「彼女に指輪をあげるんだよ」と言いたければ、her
(彼女に)、a ring(指輪を)がどちらも目的語です。目的語になるのは (代)名詞、名詞句、名詞節 (that~) です。
補語(Complement, C) とは、読んで字のごとく 何かを補うもの です。
「何か」とは、この場合 主語か目的語 です。第2文型では主語を補います。第5文型では目的語を補いますが、詳しくはそちらで説明します。
補語になるのは 名詞、形容詞、副詞、前置詞句 など さまざまです。
基本的に「S が~する」の意味になります。
使う動詞は 完全自動詞(自分で動きを表せる動詞。目的語も補語も取らない)
= go, come, walk…など。主語・動詞以外の語句はどちらかを詳しく説明する修飾語で、文型には関係ありません。
I go.
I go to school.
I go to school with my friend.
I go to school with my friend by bike.
I go to school with my friend by bike every day.
上記の文はすべて第1文型で、I go 以外の語句(いつ、どこへ、誰と、何で、など)
は全部修飾語です(詳しく説明しているだけ。なくても文が成り立つ)。
【 Drill 】 次の日本語を英語に直してみてください。
1.うちの弟は泳ぎがとってもうまいんだ。
2.彼は今イギリスに住んでるよ。
3.あの人たち、楽しそうに笑ってるね。
4.私のコンピューター、ゆうべフリーズしちゃった。( freeze の過去形)
↓ ↓ ↓
【 Answers 】
1. My brother swims very well.
2. He lives in England now.
3. Those people are laughing happily.
4. My computer froze last night.
*下線の部分がSVで、それ以外は修飾語句です。
参考:旺文社『ロイヤル英文法』
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