いよいよ、今週から外語専門学校での授業が始まります。私の担当授業の1つは「文法・英作文演習」です。一応、高校を出ている学生たちですが、英語力をUPさせるためには 基本が大事ビックリマーク

 

 

中学~高校の基本事項で、実用的な英語の運用に必要と思われることを1年間かけて説明・演習をし、最終的にジャーナルやエッセイなど、きちんとした英文が書けるように指導していきます。

 

 

テキストは、私が選ばせて頂けたので、去年から Raymond Murphy というネイティブが書いた優れものの文法書、Oxford の "Grammar in Use"  を使っています

 

 

実は、前任校は公立高校ではありましたが、学年費で洋書版の “Grammar in Use”  買って使っていました。

 

 

 

 

 

1冊3,000 円以上もする高いものですので、生徒たちが使えるかどうかは学年団の他教科教員たちの同意にかかっていました。幸い、うちの学年は「生徒に必要なら」ということで購入することができました ほっこり

 

 

この “Grammar in Use”  は、分厚いので(全145ユニット、291ページ)、授業ですべて扱うことはできません。必要なところだけを抽出して、説明に使ったり問題を解かせたりしました。また、試験範囲に指定しておくと、自分で勉強して答え合わせをしていました。説明が詳しいので、十分 自学用 に使えるものです。

 

 

とてもよかったのは、やはり ネイティブ目線 で書かれた解説と問題です。問題の問い方や種類が、日本人によって書かれた参考書や問題集(特に受験用のもの)とはだいぶ違っています。

 

 

たとえば、相手が何か言ったことに対して「正しい英文で応答しなさい」とか、絵が描かれていて「その状況を英文で説明しなさい」とか、ある状況が英語で書かれていて「状況から予測できることを英文で書きなさい」などのような 実用的な問題 がたくさんあります。

 

 

それに、書かれている英文がネイティブによるものですから、実際に使われている正しいものだと分かるので安心できますし、また日本の文法書だとダメだと書かれている用法や語法が正しいと書かれていたり、また逆のこともあったりして驚きます。

 

 

最近の日本のものも、かなり実用的な英文が使われるようになりましたが、古いものや受験用だと文語調だったり、文法的に正しくても実際には使われない言い回しだったり、実際使えるかどうか判断が難しいものがあります。

 

 

また、英語版だと説明や文法の指示も英語なので、英語にある程度自信のある人であれば、さらに英語のニュアンスが分かって勉強になると思います。

 

 

ただ、うちの専門学校では英語力が低く勉強し直しが必要な学生もいますので、説明や指示が日本語のものの方が負担が少ないため、日本語バージョンを使用しています。例文や問題は、英語版と同じなので効果は同じです。

 

 

英語力を一から付けたい人や、中学校レベルから復習したい人は、初級編 (Basic

Grammar in Use)、高校レベルであれば 中級編 (Grammar in Use Intermediate)  からでよいと思います。

 

 

うちは中級編を使っているのですが、始まりが一般動詞の現在形・過去形・進行形からなのが欠点。日本人には大切な「文型」と「be 動詞・一般動詞の違い」の説明がありません。

 

 

それを補うために、私は自分で作ったオリジナルプリントを渡して、説明とドリルに使っています。次回から、それを元に文法の肝である文型を説明していこうと思いますので、基礎から英語をやり直したい方は、ぜひお読みくださいビックリマーク ウインク