前回、同じに見えているはずの虹や太陽の色が、国や文化によって違う表現になるということを書きましたが、その続きです。

 

 

他にも、色の言い方には色々と(色だけに^^;あせる 面白い違いがあります。

 

 

またまた、鈴木孝夫さんの『日本語と外国語』からの引用ですが、フランスの小説に「黄色い靴」というのが出てきたそうです。しかも、普通のビジネスマンが履いていた。男性が黄色い靴を履くのはおかしいので、調べてみると「黄色い封筒」「黄色いじゃがいも」という言い方もあって、フランスでは明るい茶色のことを「黄色」

(jaune)と呼ぶと分かったということでした 。

 

 

確かに、茶封筒などは、薄い色味だと黄色に近いとも言えますね ほっこり

 

 

 

 

色の境目って、本当に微妙だと思います。明るい黄色から、オレンジに近い黄色、黄みどりに近い黄色・・・。

 

 

そして、前回も「真っ赤な太陽」の話を書きましたが、日本人は赤が好きなのか、「赤く熟した柿」とか「赤い金魚」とか言いますが、よく見れば「オレンジ色(橙色)」ではないでしょうか。

 

 

 

 

そして、「赤砂糖」はどう見ても茶色い。むしろ黄色に近い? ← お!なんかフランス人の感覚が分かったかも?チュー

 

 

 

 

また、前回も書きましたが、日本語では「緑色」を「青」と呼ぶことがあります。

「青物」(野菜のこと)、「青信号」「青りんご」など・・・。そのまま英語に翻訳したら大変なことになります。”blue vegetable” “blue apple”  滝汗 外国人もビックリ!

 

 

 

 

 

これは、以前聞いた話ですが、古代日本語には「緑」という言葉がなく「青」で代用 していたのだそうです。だから「青二才」とか「青くさいことを言うな」とか「青春」とか、若々しい緑の芽のように若い人のことも言うんですね クローバー

 

 

もともと、古い日本語では「~い」で終わる「黒、白、赤、青」の4色しかなく、これですべてを表していたようです。

 

だから、オレンジ色や茶色っぽいものも「赤い」になるのかもしれません。

 

 

最後に・・・絵を描くときに、人の肌を私たちは「肌色」という色鉛筆やクレヨンを使って塗っていましたが、これは日本人だけに通用する「肌色」であって、人種によって肌の色はさまざまです。訳すときも、直訳で “skin color”  などと訳さないようにしましょう。

 

 

いわゆる「肌色」として使ってきた色は、英語で言えば “pale orange” “light orange” “peach” などに当たりますが、肌の色を表すときは、はっきりとした色でいうのではなく、”fair”(色白)とか “dark”(色黒)とか“natural beige”(自然なベージュ。日本人の肌に近いかも)のような言い方をするといいと思います。 化粧品のファンデーションの色を参考にするとよいですね 音譜

 

 

外国のお友達ができたら、虹やいろんなものが何色に見えるか聞いてみると、けっこう盛り上がれるかもしれませんよビックリマーク